グローバル事例

サンクリストバル鉱山の貢献

ボリビア

標高4,000メートルにそびえる世界有数の鉱山

地球の裏側にある国、ボリビア。日本から飛行機を乗り継いで片道2日もかかるという遙かなこの地で、地域の人々のために汗を流している日本人がいることは、案外知られていないでしょう。ボリビア人の多くは日本という国に親しみを抱いてくれていますが、友好関係の背景には、彼らの活躍があるのかもしれません。

彼らのいる場所は、巨大な鉱山。世界トップクラスの亜鉛・鉛・銀(亜鉛で世界4位、鉛で世界6位(※))の生産量を誇るサンクリストバル鉱山。ボリビアの鉱業セクターの生産額や輸出額に占めるシェアも高く、同国の雇用創出に貢献しているだけでなく、世界水準で操業するモデル企業としても、同国内で注目の案件です。日本はこの鉱山から亜鉛・鉛・銀の原料を安定的に輸入しており、間接的に自動車・建設・船舶・電気機械等幅広い分野へ貢献しています。

※ 2017年4Q ウッドマッケンジー発表資料

サンクリストバル鉱山の位置。アンデス山脈に囲まれた高原地帯に位置し、海抜4,000メートル

米国企業が所有していたこの鉱山に、当社が35パーセントの出資をしたのは2006年のこと。継続的に優良鉱山プロジェクトへの積極的な投資を行いたい当社の方針に見合う案件として、投資が決まりました。2009年3月に当社はサンクリストバル鉱山の全権益の取得をし、現在、当社100パーセントで鉱山の経営および操業を行なっています。

ボリビアの地下資源は、歴史に名前を刻むポトシ銀山の発見以来、外国資本に持ち去られ、その富がボリビア人を豊かにしたケースは稀であったと現地では受け止められています。それだけにボリビアで地下資源を開発する者には、その歴史に目を向け、ボリビア人とそこに住む人々に思いを寄せる責任があります。"掘って終わり"の開発ではなく、ボリビアの未来につながるような鉱山開発が求められたのです。開発に携わっている当社の従業員一人一人も「ボリビアの人たちのためになる事業でなければならない」という言葉を常に口にしています。

採掘現場から鉱石を運搬する大型ダンプトラック

ボリビアの持続的な発展のために

鉱山事業を通じての発展も重要ですが、その後の持続的成長にも目を向けなければなりません。その柱の一つとして、インフラの充実を通じた地域への貢献を行っています。

ボリビアではインフラがまだまだ整備されていません。これまで鉱山開発に伴って道路、橋、上水道、病院、学校などが建設されました。例えば、鉱山に開設したクリニックは、近隣の住民にも開放しています。それまで悪路を車で数時間も走らなければ医者にもかかれなかったような土地だけに、このクリニックが村人から歓迎されたのは言うまでもありません。また、ここ数年で乳幼児の死亡率が大幅に改善したことも、医療施設の充実とは無縁ではないでしょう。

地域の持続的な発展のため、環境対策にも積極的に取り組んでいます。例えば2011年9月には、鉱石の貯蔵場から粉じんが風で飛散するのを防ぐ大型ドームが完成しました。直径140メートル、高さ59メートルにも及ぶ設備で、南米で最大、ボリビア初のドームです。環境と従業員及び周辺住民の健康を守るため、1,000万ドル以上の建設費用をかけて自発的に実施したこの取り組みは、現地でも鉱山事業の「お手本」と受け止められました。

実は日本からボリビアへの移住の歴史は110年にもなり、現在も1万4千人ほどの日系人が暮らしています。移民の人々が1世紀以上かけて培ってきた日本とボリビアの信頼の絆を、サンクリストバル鉱山はさらに太いものにしていくことでしょう。

選鉱プラント

2018年04月掲載

キーワード

  • 資源・化学品事業
  • 米州
  • 鉱物資源

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