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グローバル事例

世界各地でものづくりを支え続ける
スチールサービスセンター

日本/中国/米国/メキシコ

鋼材をジャストインタイムで提供する

自動車部品、家電、OA機器、建材などの製造現場に向け、必要な鋼材を、必要な形状で、必要な時に、必要な数量だけ、求められる品質に合わせて提供する。これが、スチールサービスセンターの主たる役割です。

住友商事が顧客の製造拠点近くにスチールサービスセンターを構え、鋼材をジャストインタイムで供給するビジネスを日本国内で始めたのが1960年代。さらに70年代に入り、日系の顧客が積極的に海外に製造拠点を移すようになってからは、同じサービスを海外で提供することが求められるようになりました。これが、住友商事が得意とするスチールサービスセンターのグローバル展開の始まりです。

現在、国内、中国・台湾を含むアジア、北米、欧州、中東で展開しているスチールサービスセンターの数は30社、拠点数は49カ所。鋼材加工能力は年間750万トンにのぼります。

メキシコにあるセルビラミナ・サミット・メヒカーナ サラマンカ工場事務所。同社で加工された製品は自動車メーカーに供給され、メキシコ自動車産業の目覚ましい発展を支えている
セルビラミナ・サミット・メヒカーナ サラマンカ工場のメンバー

バリューチェーンの中間地点で発揮される4つの役割

スチールサービスセンターでは、日本や世界の有力鉄鋼メーカーから薄板鋼材を仕入れ、顧客の要望に応じて切断・加工して提供しています。機能は (1)在庫(2)加工(3)供給(4)金融の4つに集約され、顧客の在庫リスク、鉄鋼材料の価格変動リスク、為替リスク、供給遅延による生産性低下リスクなどを回避すべく日々、それら機能に磨きをかけています。また、顧客に対してユーザンス(支払猶予期間)を設けることにより顧客の資金需要圧縮に貢献しています。海外においては、輸入通関、免税措置、各種業法への対応などの付加機能も備え、ものづくりのバリューチェーンの中間地点を支えることが、スチールサービスセンターの重要な役割です。

この事業は、住友商事グループがもつ技術対応力、資金力、総合力、ネットワーク力、マネジメント力が存分に発揮されているビジネスでもあります。顧客の多様化するニーズに即時に対応できる技術対応力、事業会社への投資や在庫負担で発揮される資金力、他事業部門も含むグループ内連携で発揮される総合力、新規取引先を開拓するネットワーク力、多数の事業会社で共有されている組織マネジメント力。総合商社の底力がさまざまな形で生かされています。

母材ヤード。母材は鉄鋼メーカーから、輸入材は港から、トラックや貨物列車で運ばれる

ものづくりの変化に対応し、高品質のサービスを提供し続ける

住友商事のスチールサービスセンターが加工する鋼材の多くは、家電・OA業界、住宅・建材業界、自動車業界向けに供給され、長年にわたって日本の成長産業を支えてきました。

近年、世界の自動車生産台数は年々増え続けており、2017年の年産約9,800万台が18年には1億台を突破、その後も毎年2~3パーセント成長し23年には1億1,000万台に達するという予測もあります。また、台数が増えるだけではなく、軽量化によって燃費を向上させるなど、自動車に求められる環境性能レベルは年々上がっています。EV(電気自動車)やPHEV(プラグインハイブリット自動車)、燃料電池車など、新しいタイプの自動車の生産量も拡大する見込みです。

顧客の増産や技術革新に対応しつつ、求められる質の高いサービスを提供し続けていくことが、今後のスチールサービスセンターの使命です。主力の普通鋼材においては加工難易度の高い高張力鋼板の加工・プレス・溶接、アルミなど非鉄金属の活用といった新しい時代の製造業の発展に寄与していかねばなりません。

製造業の在り方が変わっても、ものづくりのバリューチェーンの中間地点における在庫、加工、供給、金融の機能自体は、変わらず求められます。必要とされる素材や加工方法の変化に対応し、グループ内の他事業部門や業界内の有力パートナーとの連携を模索しながら、スチールサービスセンターの機能を充実させ、世界のものづくりに貢献していきます。

レーザー溶接ライン。材質、板厚の異なる材料を溶接し、車の軽量化に貢献する

2018年03月掲載

キーワード

  • 金属事業
  • 日本
  • 東アジア
  • 米州
  • 金属

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