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グローバル事例

健康、安全、セキュリティ、環境管理を徹底し鋼管の安定供給を実現 ―グローバルHSSE管理体制―

米国/英国

現代社会の主要エネルギーである石油や天然ガスの採掘、生産に不可欠な資材が、油井管などの鋼管製品です。住友商事は、油井管の全米ナンバーワンサプライヤーであり、販売はもとより、必要な製品を在庫しジャストインタイムで提供するサプライ・チェーン・マネジメント(以下、SCM)サービスや、鋼管の加工、製造分野への参画など、多彩な事業をグローバルに展開しています。こうした中、製品の安定供給に欠かせない重要課題として取り組んできたのが、HSSE(Health, Safety, Security & Environment=健康、安全、セキュリティ、環境)管理の強化です。最近では、事業の多様化に伴い、管理する現場が物流プロセス、事業会社での加工拠点や業務委託先の工場などにまで広がりつつあります。また、グローバル展開が進むにつれ、日本や欧米とは安全や環境への意識が異なる地域でのビジネスも増えています。そこで当社では、「法令遵守とHSSEは、全てのビジネスに優先する」という基本方針の下、グローバルHSSE管理体制の構築に着手しました。

世界の主要拠点に専門マネジャーを配置し、グローバルHSSEネットワークを構築

当社では、グローバル規模でのHSSE管理の強化に向けて、2006年に石油、天然ガス業界におけるHSSE管理に精通した英国人エンジニアとコンサルタント契約を結びました(2008年に当社のグローバルHSSEアドバイザーに就任)。2007年には、労働災害および環境事故の撲滅に向けて“Zero Harm”のスローガンを掲げるとともに、グローバル共通のHSSE管理基準として、リーダーのコミットメント、HSSEリスクの特定・評価と対策、安全ルール・作業手順・安全装備、PDCAサイクルによる継続的改善などの12項目から成る“Global Standard Documents”を制定しました。そして2008 年から2010年にかけて、SCMプロジェクトを推進する全ての海外拠点に、このマネジメントシステムを導入していきました。

さらに2011年からは、事業会社や業務委託先なども含めたHSSE管理の強化を図るため、HSSE推進組織の体制強化に着手しました。労働安全衛生マネジメントの国際標準規格であるOHSAS18001の専門家などをグローバルHSSEマネジャーに登用し、欧州、米州、アジアの中核拠点に配置。これに日本を加えた世界四極体制のグローバルHSSEネットワークを構築し、各地域の事業内容などに応じたHSSE管理の強化に取り組んでいます。

油井管の重量は1本約1~2トンにも達するため、厳重な安全対策が不可欠

より効果的なHSSE管理の実現に向けて、リスクアセスメントやノウハウの共有に注力

世界各地の事業拠点では、エリアを担当するグローバルHSSEマネジャーのリーダーシップの下、HSSEに対する全従業員の理解促進を図るとともに、マネジメントシステムに則した対策の徹底に取り組んでいます。その一環として、事業のさまざまな現場でのリスクアセスメントを推進。各現場の作業内容や設備環境の違いなどによって生じる個別のHSSEリスクを特定、分析、評価することによって、現場での効果的な対策の立案、実施を目指しています。さらに2012年以降、各地域のグローバルHSSEマネジャーが年2回一堂に会して、グローバルHSSEネットワークミーティングを開催しています。各担当地域での活動状況やリスクアセスメント結果、成功事例などの情報やノウハウの共有、意見交換を通じて、HSSE管理のさらなるレベルアップを図っています。

また、HSSE管理体制の強化に向けた従業員教育にも力を注いでいます。現在は、レベル1として、全従業員を対象にHSSEに関する理解促進や安全行動の徹底、浸透などを目的とした教育研修を実施しています。今後は、レベル2として、リスクアセスメント手法などの専門的な知識やノウハウの習得を目指す管理者向け教育をはじめ、各階層別の教育研修を実施していく計画です。

各現場の作業環境に則した入念な教育指導を実施

HSSEを企業文化として浸透・定着させ、災害・事故ゼロを当たり前のことにする

グローバルHSSEマネジメントシステムの導入以降、事故件数は着実に減少しつつあります。今後も“Zero Harm”の実現に向けて、マネジメント体制のさらなる強化を図っていきます。その一環として、情報、ノウハウの共有をグローバルに促進するために、事故事例やリスクアセスメント情報などを集約、分析したデータベースを整備するなど、ITツールを積極的に活用していく計画です。さらに、各地域・各拠点におけるHSSE管理を徹底させていくために、他地域のグローバルHSSEマネジャーによる内部監査を相互に実施します。

2014年、当社は新たに“Beyond Zero Harm”のスローガンを打ち出しました。これは、HSSEを企業文化として深く浸透、定着させることによって、単に“Zero Harm”の達成を目指すだけでなく、それを「当たり前のように継続していける企業になる」という意志を表現したものです。当社は、今後も“Zero Harm”を前提とした鋼管製品の安定供給を通じて、トップサプライヤーとしての社会的使命を果たしていきます。

「Zero Harm」の実現に向けて、一人一人が安全行動を徹底

事業会社での災害発生頻度

事業会社での災害発生頻度

2015年05月掲載

キーワード

  • 金属事業
  • 金属
  • 米州
  • 欧州・アフリカ・中東・CIS

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