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輸送機・建機

組織名

  • 輸送機・建機総括部
  • 船舶・航空宇宙・車輌事業本部
  • 自動車事業第一本部
  • 自動車事業第二本部
  • 建設機械事業本部

業績ハイライト
(億円)

 2011年度2012年度2013年度
予想
売上総利益1,4951,2031,150
営業活動に係る利益333245
持分法による投資利益222272
当期利益(親会社の所有者に帰属)405448380
資産合計11,66312,642
* 2013年度より機構改正を行っていることに伴い、過年度の実績を組替えて表示しています。

 

事業部門長メッセージ

日髙 直輝 輸送機・建機事業部門長 日髙 直輝 輸送機・建機事業部門長
““時代の動き”を先取りし、“動”を制するグローバルなビジネス展開を目指します。”
当部門は、動くものは全て扱う“動”を制する部門の自負を持って、グローバルな“地軸の動き”を捉え、さらには“時代の動き“を先取りして全社をリードする部門に成長していきたいと考えています。
そのためには、2019年度に向けて、当社が強みを持つビジネスをさらに強固なものにすべく、絶え間ない挑戦と新たな価値創造を追求していきます。
中長期戦略として、船舶・航空宇宙・車輌分野では、自社船や航空機リースなど、収益性の高いポートフォリオを拡充していきます。
自動車分野では、製造からオートリース、リテイルファイナンスまでを幅広くカバーするバリューチェーンの拡大とグローバル展開を加速します。
建設機械分野では、新興国、資源国での販売・サービス事業及び先進国でのレンタル事業の深化により、競合相手との差別化を図ります。

 

部門紹介

当事業部門は、船舶、航空機、鉄道、自動車などの輸送機及び建設機械について、川上・川中・川下の各分野で事業を展開しています。船舶・航空宇宙・車輌分野では、主要出資先の三井住友ファイナンス&リース(株)及び(株)三井住友銀行と共同で航空機リースを中心としたリースビジネスを展開しており、民間航空及び防衛関連機器の輸出入も行っています。船舶については、商社業界で唯一造船業に出資し、自社船や共有船事業も展開しています。さらに、鉄道・交通関連システム及び車輌の輸出にも強みがあります。自動車分野では、製造、卸売、リテイルファイナンスにわたるバリューチェーンをグローバルに展開しています。建設機械分野では、商社業界トップの取扱高を誇ります。グローバルに展開する建機販売事業に加え、総合鉱山機械サービス事業やレンタル事業の拡大により、一層強固なバリューチェーンを構築するとともに、農機販売事業も展開しています。

SMBC Aviation Capital社 拠点一覧

2012年度の実績

業績

アジア自動車金融事業が業績回復したことに加え、2012年6月に買収した航空機リース事業の業績が新規に貢献したほか、一過性の利益などもあり、当期利益は前年度比43億円増益の448億円となりました。

主な投融資案件

  • 米国 建機レンタル会社SunstateEquipment Co., LLCの経営権取得
  • アイルランド 航空機リース事業SMBC Aviation Capital Limitedの買収

 

主要分野の紹介:目指す姿や取り組み

自動車分野

自動車部品製造事業会社キリウが生産能力を増強中のタイにおける製造拠点 自動車部品製造事業会社キリウが生産能力を増強中のタイにおける製造拠点
目指す姿自動車バリューチェーンの収益基盤拡大とグローバル展開を加速していきます。
事業環境
新興国ではモータリゼーションの進展による持続的な需要拡大が期待され、成熟市場である先進国でも、ビジネスモデルの高度化・転換や事業の戦略的協働化により、新たな成長機会が見込まれます。
強みと戦略
金融事業では、国内でオートリース業界最大のグループとなった住友三井オートサービス(株)とともに、海外展開を進めていきます。インドネシアにおける自動車・二輪ファイナンス事業では、強固な顧客基盤と事業インフラを活かし、周辺事業へも展開を図ります。製造事業では、自動車部品製造事業会社(株)キリウを中心に、特にアジア、メキシコなどの新興国における事業を拡大しているほか完成車の製造事業にも注力していきます。販売事業では、今後急速な経済発展が見込まれるリビア、イラク、ミャンマーなどの新興国向けの販売を一層強化していきます。
足元の取り組み
マツダ(株)と合弁で設立したメキシコの自動車製造事業会社では、2013年度中の生産、北米・中南米向け販売を目指しています。

建設機械分野

Sunstate Equipment社のレンタル用建設機械(米国) Sunstate Equipment社のレンタル用建設機械(米国)
目指す姿新興国、資源国での販売・サービス事業及び先進国でのレンタル事業の深化を目指します。
事業環境
新興国では、インフラ整備の拡大による建機需要の増加、また、最大の建機レンタル市場である米国では、建設投資の回復などによるレンタル需要の拡大が見込まれます。
強みと戦略
カナダでの事業は、過去の多角化と鉱山機械事業などへの積極投資が功を奏し、最大の収益の柱になっています。中国、ロシアでも販売代理店の事業基盤が強化され、カナダに次ぐ安定した柱を目指しています。さらに中東やアジアで事業化を進め、新興国での収益基盤の拡大を図ります。モンゴルやロシアなどでは、顧客密着型の総合鉱山機械事業を展開していきます。「所有」より「借りる」が主流になりつつある先進国では、レンタル事業を推進します。
足元の取り組み
米国大手建機レンタル会社Sunstate Equipment社の持分買い増しにより、同社の経営権を取得しました。カナダの既存事業会社を含め、北米における建機レンタル事業のさらなる拡大を図り、業界におけるリーディングカンパニーを目指します。

船舶・航空宇宙・車輌分野

三井住友フィナンシャルグループと共同で拡大する航空機リース事業 三井住友フィナンシャルグループと共同で拡大する航空機リース事業
目指す姿中長期に安定した船舶、航空機、リース及び鉄道関連ビジネスの収益基盤を確立します。
事業環境
海運市況は低迷していますが、同時に環境・省エネ型船への転換期に入っており、市況回復を見込んだ資産の入替、購入の需要が増えつつあります。新興国の成長を背景に中長期的な民間航空機需要の増加が見込まれる一方、モーダルシフトの進展による世界的な鉄道需要の増大も見込まれます。
強みと戦略
船舶事業では、トレードを通じて培った広範な顧客基盤と、共有船、自社船事業、(株)大島造船所を通じた造船業にわたるバリューチェーンを強みとして、収益基盤を一層強化・拡充していきます。航空機リース事業では、SMBC Aviation Capital社を中核として、アジアをはじめとする新興国の航空需要を取り込み、さらなる事業の拡大を図るとともに、成長する民間航空機周辺事業を強化します。
車輌事業では、都市鉄道建設で蓄積したノウハウをもとに、北米や東南アジアでの大型受注を目指します。
足元の取り組み
ベトナム初の都市鉄道であるホーチミン地下鉄1号線の土木工事(地下工区を除く)を現地国営ゼネコンと共同で受注しました。今後、ますますの成長・発展が予想されるホーチミン市で深刻化している渋滞の緩和及び大気汚染の改善に取り組んでいきます。

事業活動を通じたCSRへの取り組み

ウクライナの警察にプリウス1,200台を納入

ウクライナ内務省向けに納入したプリウス ウクライナ内務省向けに納入したプリウス

当社はウクライナ内務省と、トヨタ自動車(株)のハイブリッド車プリウス約1,200台を警察車輌として納入する契約を締結し、2013年から順次納入しています。
本プロジェクトは、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)とウクライナ環境投資庁が合意した国際排出量取引制度「グリーン投資スキーム」に基づく事業の一環で、ウクライナの温室効果ガス排出の余剰枠をNEDOが購入し、その資金を同国が環境対策に活用するものです。
最新技術を搭載したハイブリッド車を現行の警察車輌と入替えることにより、燃費効率を大幅に向上させ、CO2排出を7割程度削減することが可能になるほか、環境意識の向上にも寄与できます。当社は、今後も同国におけるハイブリッド車の普及に努め、環境負荷低減に貢献していきます。