資源・化学品
組織名
- 資源・化学品総括部
- 資源第一本部
- 資源第二本部
- エネルギー本部
- 基礎化学品・エレクトロニクス本部
- ライフサイエンス本部
業績ハイライト
(億円)
| 2011年度 | 2012年度 | 2013年度 予想 |
売上総利益 | 1,190 | 856 | 830 |
営業活動に係る利益 | 565 | 259 | – |
持分法による投資利益 | 419 | 307 | – |
当期利益(親会社の所有者に帰属) | 908 | 469 | 390 |
資産合計 | 12,044 | 13,709 | – |
* 2013年度より機構改正を行っていることに伴い、過年度の実績を組替えて表示しています。
事業部門長メッセージ
降旗 亨
資源・化学品事業部門長
「変化」を先取りし、強固な営業力・事業推進力で一段高い利益成長を目指します。
刻々と変化するグローバルなビジネス環境の中で商機を見出し、当社ならではの事業・トレードをスピード感を持って構築していきます。
資源・エネルギー上流分野では、現在取り組み中の開発案件の計画どおりの立ち上げに最優先で取り組みます。既存案件についてはコスト競争力の改善に継続的に取り組むとともに拡張計画を推進し、事業価値の向上を図ります。さらに、重点戦略4商品(銅、石炭、鉄鉱石、原油・ガス)を中心に、ポートフォリオ戦略に沿った新たな優良権益の積み上げに注力します。
中下流分野では、上流ビジネスとのシナジー発揮、業界の構造変化の先取り、先行者利益の維持・拡大、優良パートナーとの連携強化などを切り口に新たな付加価値の創造を行い、高機能を有し差別化された事業・トレードを推進していきます。
部門紹介
当事業部門は、資源・エネルギー分野及び化学品・エレクトロニクス分野で事業を展開しています。
資源・エネルギー分野では、重点戦略商品である銅、石炭、鉄鉱石、原油・ガスに加え、亜鉛、ニッケル・コバルトなどの上流権益を保有しています。トレードビジネスにおいては、炭素製品、鉄鋼原料、石油、ガスを中心に、中国・アジアなど需要の伸張が期待できる市場へのグローバル展開を行っています。
化学品・エレクトロニクス分野では、石化原料・製品、無機化学品や先端電子材料などのトレードに加え、レアアース・ウランの開発やEMS*事業を展開しています。また、医薬・化粧品、農薬、肥料、ペット関連商品を扱っています。
2012年度の実績
業績
市況下落の影響などにより、豪州石炭事業、インドネシアなどにおける銅事業、南アフリカ鉄鉱石事業が減益となったことに加え、前期に一過性の利益があったことなどにより、当期利益は前年度比439億円減益の469億円となりました。
主な投融資案件
- 米国 タイトオイル開発事業に参画
- 豪州 アイザックプレーンズ石炭権益を買収
- チリ シエラゴルダ銅事業への開発投資
主要分野の紹介:目指す姿や取り組み
資源・エネルギー分野
化学品・エレクトロニクス分野
カザフスタンのウラン残渣からのレアアース回収現場
目指す姿高機能で差別化された事業・トレードをグローバルで展開し、豊かさと夢を実現します。
- 事業環境
- 新興国の人口増加と経済発展に伴い食糧需要が伸びていく中で、農作物の品質や収穫量を向上させる農薬・肥料の需要増加が見込まれます。また、省エネ・環境に配慮した高付加価値商品へのニーズや非在来型エネルギーを活用した新技術への対応が求められています。
- 強みと戦略
- 世界的に展開している農薬事業の展開エリアを今後も拡大し、肥料事業を含めた農業バリューチェーンの構築を図ります。また、当社が保有する米国シェールガス上流権益の周辺事業としてのガス化学事業の展開を図っています。
- 足元の取り組み
- ルーマニアの農業資材問屋Alcedo S.R.L.による農業生産マルチサポート事業のさらなる深化・グローバル展開を推進しています。また、カザフスタンでのウラン採掘事業を足掛かりに、ウラン残渣からレアアースを回収するプロジェクトを推進するなど、資源性無機化学品事業の展開を拡大しています。エレクトロニクス事業では、EMS事業の基盤を強化し、バリューチェーンの拡大に取り組んでいます。
事業活動を通じたCSRへの取り組み
マダガスカルの発展に貢献する「アンバトビー・プロジェクト」
移転地に建設した小学校
当社は、マダガスカルにおいて世界最大級のニッケル鉱山事業「アンバトビー・プロジェクト」を推進するにあたり、地域社会や環境への配慮を何より大切にしています。
地域社会への配慮については、例えば一部関連施設建設にあたり、居住地を移転いただいた地域住民の方々と十分に対話を重ねたうえで、移転地に新たな村をつくり、住居に加えて学校や医療施設を建設しました。また、プラント及び採掘サイト周辺の農家の方々への農業指導や、生産物の周辺農家からの直接購入で自立を支援する試みも実施しています。
環境への配慮については、鉱山周辺に生息する希少生物を保護するためにバッファーゾーン(保護地域外からの影響を緩和するための緩衝地域・地区)を設置したり、パイプラインを埋設・再植林するなど、徹底した環境保全に取り組んでいます。
当社は、これからも地域社会や環境との関わりを大切にしながら、プロジェクトを通じて同国の発展に貢献していきます。