| 2011年度 | 2012年度 | 2013年度 予想 |
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| 売上総利益 | 1,190 | 856 | 830 |
| 営業活動に係る利益 | 565 | 259 | – |
| 持分法による投資利益 | 419 | 307 | – |
| 当期利益(親会社の所有者に帰属) | 908 | 469 | 390 |
| 資産合計 | 12,044 | 13,709 | – |
降旗 亨
資源・化学品事業部門長
当事業部門は、資源・エネルギー分野及び化学品・エレクトロニクス分野で事業を展開しています。
資源・エネルギー分野では、重点戦略商品である銅、石炭、鉄鉱石、原油・ガスに加え、亜鉛、ニッケル・コバルトなどの上流権益を保有しています。トレードビジネスにおいては、炭素製品、鉄鋼原料、石油、ガスを中心に、中国・アジアなど需要の伸張が期待できる市場へのグローバル展開を行っています。
化学品・エレクトロニクス分野では、石化原料・製品、無機化学品や先端電子材料などのトレードに加え、レアアース・ウランの開発やEMS*事業を展開しています。また、医薬・化粧品、農薬、肥料、ペット関連商品を扱っています。
市況下落の影響などにより、豪州石炭事業、インドネシアなどにおける銅事業、南アフリカ鉄鉱石事業が減益となったことに加え、前期に一過性の利益があったことなどにより、当期利益は前年度比439億円減益の469億円となりました。
ボリビア サンクリストバル銀・亜鉛・鉛鉱山
ブラジル MUSA鉄鉱山
マダガスカル アンバトビー・ニッケルプラント
カザフスタンのウラン残渣からのレアアース回収現場
移転地に建設した小学校
当社は、マダガスカルにおいて世界最大級のニッケル鉱山事業「アンバトビー・プロジェクト」を推進するにあたり、地域社会や環境への配慮を何より大切にしています。
地域社会への配慮については、例えば一部関連施設建設にあたり、居住地を移転いただいた地域住民の方々と十分に対話を重ねたうえで、移転地に新たな村をつくり、住居に加えて学校や医療施設を建設しました。また、プラント及び採掘サイト周辺の農家の方々への農業指導や、生産物の周辺農家からの直接購入で自立を支援する試みも実施しています。
環境への配慮については、鉱山周辺に生息する希少生物を保護するためにバッファーゾーン(保護地域外からの影響を緩和するための緩衝地域・地区)を設置したり、パイプラインを埋設・再植林するなど、徹底した環境保全に取り組んでいます。
当社は、これからも地域社会や環境との関わりを大切にしながら、プロジェクトを通じて同国の発展に貢献していきます。