震災復興ボランティアプログラム

東日本大震災の復興支援の一環として、社員のボランティアプログラムを実施しました。
住友商事では、復興支援の一環として、2011年8月初旬より4カ月間にわたり、延べ約160人の社員が震災復興ボランティアプログラムに参加しました。このプログラムは、災害ボランティア活動に意欲的な社員を会社がサポートするもので、被災地の行政関係者や災害ボランティアセンターを運営する社会福祉協議会の関係者と議論を重ねて策定しました。

ボランティアの活動拠点は、宮城県の南端に位置する山元町です。山元町では、震災により600人を超える町民が亡くなり、町内全家屋の約8割が損壊、その半数以上が全壊という大きな被害を受けました。JR常磐線の線路も流されてアクセスが困難となり、継続的なボランティアのニーズが高かったことから、当社は山元町を活動拠点に定めました。
社員は、ボランティアセンターのスタッフとして、ボランティアの受け付けや作業現場への送り出し、ブログ作成による情報発信といったセンター運営の補助業務に従事しました。また、災害ボランティアの一員として被災した一般家屋でのがれき除去や泥出し、地元名産のイチゴ農園での苗植えや葉かきなどの作業に取り組んできました。

活動に参加した社員による感想:
- 現場ではマニュアルにないさまざまなニーズが発生するので、臨機応変に対応することが大切だと感じた。ボランティアセンターのブログで大工のボランティアを募集したところ、2時間後に応募があり感動した。
- 自己満足で終わるのではと危惧していたが、ボランティアにしかできない作業があり、またそのニーズが高いことがわかり、想像以上に貢献できると感じた。
- ボランティアの年齢層は15歳の高校生から80代の方まで幅広く、自身も被災されながら参加している方もいて、こうした方々と作業を共にし、交流できたのは貴重な経験だった。
- 息子さんを亡くされた話をお聞きして胸が苦しくなったが、少しでも思いを吐き出していただけたのであればよかったと思う。