資源の持続可能な利用


基本的な考え方

グローバルに幅広い分野で事業を展開している住友商事グループは、各事業活動において限りある資源・エネルギーの有効活用の重要性を認識し、持続可能な社会を実現していくことが大切だと考えており、環境方針の中でも、水などの資源やエネルギーを有効活用する旨を明確にしています。具体的には、環境負荷の低減、持続可能な原料調達、水・エネルギー使用量の効率改善および削減、廃棄物削減、資源リサイクルの促進などについて重要な課題と捉え、各事業活動を通じて課題解決に取り組んでいきます。

取り組み

トムラ・ジャパン 消費者参加型のPETボトルリサイクルシステムを構築・展開

海洋ゴミ問題や温暖化問題などの地球環境問題を改善する方策として、プラスチック資源の利用量削減と有効活用の重要性は年々高まっています。その中でも、持続可能な資源循環を達成するための資源回収システムの構築が重要となってきています。

トムラ・ジャパンは、TOMRA Systems ASA(在ノルウェー)と当社の合弁会社で、PETボトルのリサイクルシステム機器(RVM: Reverse Vending Machine)などの機器販売に加え、コンビニやスーパーマーケットなどに設置したRVMからPETボトル資源を回収し、リサイクラーへ供給するリサイクルシステムを構築・展開しています。RVMは、消費者によってキャップやラベルが取り除かれたPETボトルのみを回収するため、不純物が少なく高品質な資源を集めることができます。同社は、回収した高品質な資源の供給を通じ、従来よりPETボトルからPETボトルをつくる水平リサイクルに貢献してきましたが、PETボトルからポリエステル衣類にも貢献することを目指し、2021年度に「bottlium」というブランドを立ち上げました。繰り返し洗って使える衣類へのリサイクル、従来行ってきたPETボトルの水平リサイクル、消費者の積極的な参加を呼び掛け、より良質な資源を効率よく回収・リサイクルすることで、これからも環境負荷の低減と資源循環社会の発展に貢献していきます。

RVMをプラットフォームとした循環リサイクルシステム (水平リサイクル)
Reverse Vending Machine
トムラ・ジャパン リサイクルブランド「bottlium」 同社の高品質資源を生かし、薬剤不要のリサイクルでつくられる。中空などの特殊加工繊維にも利用できる(公式ブランドサイト)
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