3つのプロジェクトにはそれぞれの願いや由来があります。BUTTON UPは、第一ボタンをしっかりととめて(つまりは初等教育の環境整備)、第二ボタン以降を掛け違わないように(=それ以降の教育に支障をきたさないように)するという由来があり、POWER UPは将来を担う大学生への未来に羽ばたくための支援を行い、LIGHT UPは生徒の未来を照らす存在である先生の教育に焦点を当てたいといった願いが込められています。
タイ住友商事はこの一連の100SEED活動、教育開発の取り組みをこれからも継続していきます。そして、可能であれば、特に教育格差の是正に向けた支援が必要な他地域にも活動を広げていきたいと考えています。また、より多くの学生・学校に影響を与え、リーチするために、学生の対象範囲を広げていきたいとも考えています。

私たちは、住友商事・タイ住友商事が地域社会の一部であると考えています。故に、タイ住友商事は、のちに私たちの会社やビジネスパートナーの一員となり、また国の発展に貢献する次世代育成の一翼を担っていることに社会的意義と誇りを感じて活動に取り組んでいます。また、これら活動は多くの校長先生や先生方から熱心な賛同・支援を受け、2年間の活動の末にLIGHT UPとBUTTON UPの重点地域であるアントン地域では有名な活動となりました。POWER UPについては、高等教育省の担当職員が年次大学会議において、大学生の就職・キャリア活動において役立つ活動だと言及されており、私たちの予想を超える成功を収めています。

このプロジェクトに参加して、タイの教育分野を中心に、社会の発展に積極的に貢献する組織の一員であることに誇りを持っています。また、さまざまな部署や外部の企業と協力して教育課題を特定・分析することは、批判的思考、分析力、創造力、そしてチームワーク・マネジメントを学び、向上させる良い機会となっています。これらの習得したスキルは、自分の仕事に応用することができ、自分自身の成長と発展に役立つとも考えています。また、この活動を通じて、自分の仕事が社会にどのようなプラスの影響を与えていることが実感できるため、仕事へのモチベーション、満足度、エンゲージメントが高まっていると感じています。