2024年02月06日
米国Arkansas Steel社における電炉でのスコープ2排出量ゼロ化に向けた取り組み
住友商事が大和工業と共に出資する持分法適用会社のArkansas Steel Associates LLC(以下「ASA」)は、電力会社Entergy Arkansas(以下「Entergy」)との間で、ASAが使用する電力の100%をカーボンフリー電力(注)とする契約を締結しました。
(注)発電の際に温室効果ガスを排出しない電力のこと。そのうち、太陽光等の再生可能エネルギー由来の電力をグリーンエネルギー、原子力他由来の電力をクリーンエネルギーと呼称。
本契約は、Entergyが新たに開始したサービス「Go ZERO(Zero Emissions Resource Options)」制度(以下「本サービス」)を、ASAが利用する契約です。本サービスは、Entergyのカーボンフリー電力を消費者の電力需要とマッチングさせるサービスです。 ASAの既存電力の中心であるクリーンエネルギーと、今後加わるグリーンエネルギーも含めて、本サービスの利用により使用する電力の100%をカーボンフリー化できることとなります。
ASAは、米国アーカンソー州において電炉による鉄道軌道用部材等の製造・販売を行っており、本契約の締結により在米電炉メーカーの中でもいち早く、使用電力の100%をカーボンフリー化し、スコープ2排出量ゼロ化を実現するメーカーとなります。
ASAの主要取引先である北米貨物鉄道会社各社においても、2030年に向けた温室効果ガス排出量目標を発表しており、スコープ1およびスコープ2の排出量削減に加え、スコープ3排出量の削減も長期目標の一つとして掲げています。鉄鋼産業はCO2排出量削減の余地が大きい産業の一つとして注目されており、ASAはこの取り組みを通じて取引先各社でのスコープ3排出量削減にも寄与し、カーボンニュートラル社会実現に向けた取り組みを加速させていきます。
【Arkansas Steel Associates, LLC概要】
設立 |
1989年 |
所在地 |
米国 アーカンソー州 ニューポート |
株主構成 |
住友商事50%、大和工業50% |
事業内容 |
鉄道軌道用部材等、鉄鋼製品の製造・販売 |
ウェブサイト | https://www.arkansassteel.com/ |
≪参考≫Entergyニュースリリース(2月1日付):Arkansas Steel Associates Go ZERO for Green and Clean Energy in 2024 (entergynewsroom.com)
米国アーカンソー州にあるASA本社
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