2012年02月16日
住友商事株式会社
日本車輛製造株式会社
ヴァージニア州在鉄道公社向けに2階建て客車50両の契約を受注
住友商事株式会社(社長:加藤 進、本社:東京都中央区、以下住友商事)と日本車輌製造株式会社(社長:中川 彰、本社:愛知県名古屋市、以下日本車両)は、米国住友商事会社(社長:加納 岳、本社:ニューヨーク州ニューヨーク市)を主契約者として、ヴァージニア州鉄道公社(本社:ヴァージニア州アレクサンドリア市、Chairman:Wally Covington、以下Virginia Railway ExpressあるいはVRE)向けに2階建て客車 50両(内、42両はオプション行使権として)の契約を受注しました。
ベース契約8両分の契約金額は約21百万米ドル(約16億円)。オプションが全て行使された場合、ベース契約と合わせた50両分の契約金額は約119百万米ドル(約93億円)になります。
当該車両は1階通路部分に吹抜け構造を持つ「ギャラリータイプ」と呼ばれる2階建て客車であり、住友商事・日本車両連合はVREに対し計71両の同型車両を既に納車し、VREからは車両の品質・性能について高い評価を受けております。この他、カリフォルニア州、イリノイ州でも同型車両の納入を重ねてきており、計600両超の納入実績がございます。VREは当該契約によって調達した客車を老朽化した客車の置き換えに使用することを計画しており、これによりVREが保有する客車は住友商事・日本車両連合が納めたものに統一されることとなります。
住友商事と日本車両は、1980年代前半に米国鉄道市場に参入して以来、30年に亘って連合を組み、約900両の電車・客車を納入してきました。2010年には日本車両が米国市場における競争力の強化を目的とし、イリノイ州ロシェル市に新工場建設を決定しました。当該車両は新工場での製造を予定しており、この他、北東イリノイ地域鉄道公社Metra向けギャラリータイプ2階建て電車160両、米国カリフォルニア州ソノマ・マリン地区鉄道公社SMART向けディーゼルカー12両及びカナダ・オンタリオ州鉄道公社Metrolinx向けディーゼルカー18両の製造も同新工場にて行う計画であり、受注残は本件と合わせ700百万米ドル(約580億円)となります。住友商事と日本車両は、長年の協力関係をベースに、米国市場でのプレゼンスを高め、さらなるビジネス拡大を目指します。
【Virginia Railway Express概要】
VREは、ワシントンDCの玄関口であるUnion Stationを起点にヴァージニア州北部の地域に延びる2路線を運行する鉄道公社。ヴァージニア州北部の市及び群政府を中心に設立され、1992年に運行を開始している。
【写真】
今回と同車種の車輌(当社連合が2010年にVREに納入した車輌)
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