2013年10月02日
住友商事株式会社

米国エネルギー鋼材・鋼管問屋Edgen Group (エジェン グループ)買収について

住友商事株式会社(本社:東京晴海中央区、取締役社長:中村邦晴)、米国住友商事会社(本社:米国ニューヨーク、代表:竹内一弘) (合わせ、以下「住友商事グループ」)は、米国エネルギー産業向け鋼材・鋼管問屋であるEdgen Group Inc.(本社:米国ルイジアナ州、代表:Daniel J. O’Leary、米国NYSE上場、以下「Edgen社」)、及びその56パーセント株主であるJefferies Capital Partners (本社:米国ニューヨーク州、代表:Brian P. Friedman)との間で、住友商事グループが設立する特別目的会社とEdgen社の合併を通じ、Edgen社の全株式を一株12ドルで取得することに合意しました。住友商事グループは、今後、米国内外における必要手続きを行った上で、速やかなクロージングを目指します(株式取得額 約5億2千万ドル)。

Edgen社は、傘下に石油・ガスの生産井戸や、輸送および石油精製・発電プラント等に使用される鋼材・鋼管(パイプ・継手・フランジ・バルブ等)をグローバルに取り扱う問屋であるEdgen Murray社(エジェン・マーレイ社)と、米国において油井管を取り扱うBourland & Leverich(ボウランド&レバリッチ社、以下「B&L社」)の2つの事業を有しています。Edgen Murray社は、1983年創業の鋼材・鋼管問屋Thomas Pipeを前身とし、その後数々の買収や持続的成長を通じ、現在は米国、アジア、中東および欧州等18カ国35拠点においてエネルギー産業の上・中・下流向けに鉄鋼製品を供給する世界有数のグローバル企業です。またB&L社は1935年創業の老舗油井管問屋で、テキサス州Pampaを拠点として、全米で幅広い販売ネットワークを有し、成長著しいシェール開発を背景に事業を拡大させています。
 
住友商事グループは、大手オイルメジャーをはじめとする全世界向け鋼管輸出を軸に、使用現場におけるリアルタイムでの供給を可能にするSCM(Supply Chain Management)構築のほか、最大の油井管需要地である米国を中心とした問屋販売ネットワークの拡充、鋼管製造ミルや加工業への出資を通じた供給力の強化、更には油井関連機器の加工問屋の買収等、油井周辺のバリューチェーン構築に力を注いできました。今回のEdgen社買収は、シェール開発向けの需要が旺盛な油井管やラインパイプに関して住友商事グループが築き上げてきた製造・流通市場でのネットワークを更に強化するとともに、活発な石油精製・石油化学・発電プラントの新設を背景とした鋼管・継手・フランジの需要を取り込み、堅調な成長が見込まれる海洋石油ガス開発向けの鋼材・厚板・鋼管の需要に対応しうる販売体制の拡充を図るものです。
 
住友商事グループは、バリューチェーンの更なる深化を通じたグローバルベースでのサービス提供力を高め、今後ますます高度化する顧客ニーズに応えていく所存です。
 
 
参考資料

■Edgen Group Inc.の会社概要
  所在地 Baton Rouge, LA, U.S.A
  年間売上 2,059百万米ドル(2012年度)
  株主構成 (現状)Jeffries Capital Partners:55.6パーセント、一般株主等:44.4パーセント
(買収後)住友商事グループ:100パーセント
  従業員数 660名
  設立時期 2002年

■Edgen Group Inc.の拠点図



本件に関する問い合わせ先
住友商事株式会社 広報部 コミュニケーションチーム
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