2014年07月22日
住友商事株式会社

サウジアラビア 建設機械販売・サービス会社に出資日本企業としてアラブ諸国初の建設機械代理店事業への投資

住友商事株式会社(本社:東京都中央区、取締役社長:中村邦晴、以下「住友商事」)は、 在サウジアラビアの大手財閥グループであるアブドゥル・ラティフ・ジャミールグループ(本社:サウジアラビア、ジェッダ市、社長モハメット・ジャミール氏、以下「ALJグループ」)の子会社でコマツ製建設機械の販売・サービス会社であるアブドゥル・ラティフ・ジャミール・サミット(以下「ALJ サミット」)に約15億円(50パーセント相当)の出資を完了しました。

住友商事は、2012年よりサウジアラビアにおけるコマツ製建設機械の販売・サービス会社設立に着手し、ALJグループをパートナーに選定しました。その後、同グループの傘下にALJサミットを設立し、コマツ製建設機械の販売・アフターサービス事業の先行オペレーションを開始、必要な手続きを経て、本年7月、住友商事とALJグループが各々50パーセント出資する共同事業体となりました。ALJサミットは、三大主要都市であるジェッダ、リヤド、ダンマンを含む計8拠点へ順次拡大するなど、サウジアラビア全土に拠点網を構築し、同国における建設機械の川下事業を展開していきます。

サウジアラビアは、原油生産量、埋蔵量共に世界一位を誇るエネルギー大国ですが、近年では非石油分野の発展にも力を注いでおり、人材育成、民営化、外資導入、市場開放等諸改革に取り組んでいます。人口急増による住宅、医療・教育施設の建設や交通・インフラ基盤整備は急務となっており、今後も継続的に旺盛な建設投資が見込まれています。同国の建設機械市場は、リーマンショックの影響で落ち込んだ2009年を除き、ここ10年間では毎年2割~4割程度の大きな成長を続けており、2014年は約6,000台の市場規模を見込んでいます。今後も好調が予想される市場を背景に、ALJ サミットの売上規模は早期に500億円に達すると見込んでおります。

ALJグループはトヨタ自動車事業で長年にわたる歴史を持ち、日本に対する深い理解を有した、中東以外でも広くビジネスを展開するグローバル企業です。同社は販売・サービス業のみならず、自動車技術訓練学校、奨学基金などのコミュニティサービスや社会貢献にも力を入れており、豊かな社会の実現を目指しています。住友商事とALJグループは、経営理念とグローバルな成長戦略で共鳴し、今般の提携に至りました。

住友商事の建設機械事業は、欧米を皮切りに、中国やロシア等の地域で代理店事業へ参入し、川下事業を展開してまいりました。イスラム圏のサウジアラビアにおいて、ALJグループという信頼できる強力なパートナーを得たことで、同国でもこれまで当社が培ったノウハウを発揮し、成長著しい同国において、優れた品質のコマツ製建設機械と高水準のアフターサービスを提供してまいります。また、現地での雇用創出、技術者の人材育成等を通じて、同国の発展にも寄与していきます。

【ALJサミット概要】
正式名称 Abdul Latif Jameel Summit Company Limited
(アブドゥル ラティフ ジャミール サミット カンパニー リミテッド)
所在地 サウジアラビア、ジェッダ市
資本金  112.5百万サウジリアル (約30億円)
代表者 Arif Chisti(アリフ・チシティー)
出資比率 住友商事50%  Abdul Latif Jameel グループ50%
従業員数 127名(2014年7月現在)

現在の仮社屋(ジェッダ)

新社屋完成予想図(ジェッダ、リヤド)


本件に関する問い合わせ先
住友商事株式会社 広報部 報道チーム
TEL: 03-5166-3100
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