2018年07月17日
住友商事株式会社

ウクライナにおける農業資材直販事業への参入について

住友商事株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役 社長執行役員 CEO:兵頭誠之、以下「住友商事」)は、ウクライナの総合農業資材販社であるSpectr-Agro社およびSpectr-Agrotechnika社(以下、2社を総称して「スペクター社」)の株式51パーセントを取得し、ウクライナでの農業資材直販事業に参入します。

スペクター社は、ウクライナ全土の約3,500軒の農家向けに、農薬や種子、肥料などの農業資材を販売しています。2009年の設立以降、広範な商品ラインナップを用意するだけでなく、各農家への質の高い営農指導などの機能提供を通じて農家の生産性向上に貢献し、2012年には農機販売も開始しました。事業は順調に拡大し、現在では、農業大国であるウクライナにおいても有数の農業資材販売会社に成長しました。売上高は約130億円で、特に農薬では約1割の販売シェアを誇ります。今後、住友商事はスペクター社の自社ブランド品開発や農業用機械の導入促進サポートなどを通じてスペクター社のさらなる事業拡大に貢献し、5年以内に売上高250億円(約2倍)を目指します。

ウクライナは、温暖な気候と肥沃な土壌に恵まれた自然環境が大きな特徴であり、日本の約7倍に当たる約3,300万ヘクタールの広大な耕地面積を有しています。穀物生産量は世界第7位で、小麦やトウモロコシの生産が盛んな世界有数の農業大国です。今後も作付面積の拡大が予想され、単位面積当たりの収量増加余地も大きいことから、将来的な農業資材需要の増大が見込まれています。

住友商事は、1960年代に農薬の輸出を開始し、90年代に入り東欧各国における農薬輸入販売事業に参入し、ウクライナにおいても99年よりサミット・アグロ・ウクライナ(以下「SAU社)を展開しています。現在では世界33か国で展開し、商材を高機能肥料や種子にも広げてきました。各国での事業経営を通じてグローバルな経営人材を育成し、業界固有のノウハウや業界ネットワークを蓄積しています。スペクター社はSAU社の長きにわたる重要顧客であり、今回の参入は、過去から築き上げたネットワークにより結実したものです。

農業資材直販事業においては、2011年にルーマニアの農業資材問屋であるアルチェド社を買収したほか、2015年にはブラジルでアグロ・アマゾニア社へ出資参画しました。今後も、他国を含めたさらなる事業展開を検討しており、それぞれの国や地域の個別農業事情や特色にあわせたきめ細かいサービスを提供することで、農作物の収量増加や食の安定供給に貢献してまいります。

<参考資料>

■スペクター社会社概要
会社名 : Spectr-Agro LLC、Spectr-Agrotechnika LLC
代表者 : Volodymyr Lobach (General Manager)
所在地 : ウクライナ国 キエフ州 オブーヒウ市
主要拠点  : ウクライナ全土
資本金 : 約5百万ドル(クロージング後の数値)
売上高 : 約320百万ウクライナフリブニャ(1ウクライナフリブニャ=4.2円)
出資構成 : 住友商事51パーセント、 経営陣および個人株主49パーセント
従業員数 : 約300名

■スペクター社 HP:http://www.spectr-agro.com/about-en/

■住友商事のマテリアリティ(重要課題)
住友商事グループは『社会とともに持続的に成長するための6つのマテリアリティ(重要課題)』を、事業戦略の策定や個々のビジネスの意思決定プロセスにおける重要な要素と位置付け、事業活動を通じて課題を解決することで持続的な成長を図っていきます。本事業は、特に「地域と産業の発展への貢献」および「快適で心躍る暮らしの基盤づくり」に資する事業です。
 



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