2022年01月04日
住友商事株式会社

2022年社長年頭挨拶

本日、住友商事本社にて行われました、
当社社長の兵頭誠之による年頭挨拶を下記の通りお知らせいたします。

 

皆さん、あけましておめでとうございます。社長の兵頭です。本日は東京の大手町本社より世界各地の住友商事グループの皆さんへ、新年の挨拶を申し上げます。

【昨年の振り返り】

本日は、年始にあたり、まず皆さんと共に2021年を振り返った上で2022年の展望についてお話しし、その上で皆さんに意識し実践いただきたい点をお伝えしたいと思います。

2021年も、世界的にCOVID-19による影響を大きく受けた1年でした。多くの国や地域においてロックダウンや緊急事態宣言が発出され、経済活動や日常生活が制限されてきました。一方で、さまざまな制限や検査を設けながら、世界中の人々の協力により、1年遅れで東京オリンピック・パラリンピックの開催が実現しました。ここにきて、オミクロン株による警戒が再び強まっているものの、全体的に見れば世界経済はコロナ危機による落ち込みから回復の兆しを見せ始めており、またニューノーマルの行動様式や社会の在り方が定着しつつあります。

そのような環境下、当社は新たな中期経営計画SHIFT 2023を策定し、成長軌道への回帰に向けて新たなスタートを切りました。SBU単位での戦略遂行と、進捗確認のためのPDCAサイクルを回すことを徹底し、事業ポートフォリオのシフトを目指してグループ一丸で取り組んでいるのはご承知の通りです。足元で着実に成果が上がっている状況を心強く思うと共に、それぞれの現場で奮闘頂いている皆さんに心より感謝申し上げます。

【2022年の外部環境】

では、新たな年、2022年を展望してみましょう。
今年の干支は、壬(みずのえ)寅(とら)です。 そもそも、干支は、中国古来の陰陽五行説によるもので、日本でも、古くから私たちの生活に深く関わってきました。「壬」は「妊(にん=みごもる)に通じ、陽気を下に姙(はら)む」、「寅」は「螾(ミミズ)に通じ、春の草木が生ずる」という意味があるそうです。そのため「壬寅(みずのえとら)」は厳しい冬を越えて、芽吹き新しい命が兆す、新しい成長の礎となることが期待されるとされています。 

調べてみますと、60年前の壬寅、1962年には次のようなことが起こっています。

〇東京が世界初の1000万都市に(ニューヨークが2位で778万人)。
―2年後の東京オリンピック開催に向け、日本の経済成長の勢いが増していった年でした。

また、世界では、
〇キューバ危機。
―2つの大国による核戦争一触即発の事態となりましたが、米ソ首脳の対話により回避されました。

さて、2022年はどのような年になるでしょうか。

住友商事グローバルリサーチは、2022年について、「波乱含みの回復、内を向く大国が創る新秩序」と表現しています。世界経済は回復基調を維持する一方で、オミクロン株や米中対立の長期化、資源・エネルギー価格の高騰などに代表されるような不確実性を含んでいます。その中で、さまざまな新しい秩序が作られていくと見込まれます。特に、世界共通の社会課題である気候変動問題においては、先般のCOP26でも議論がなされたように、カーボンニュートラル達成に向けて、カーボンプライシングやサステナビリティ情報開示基準など新たな仕組みづくりが加速すると予想されます。当社を取り巻く事業環境や、社会が求める価値創造の在り方もさらに変わっていくことでしょう。 社会課題の解決にコミットし、持続可能な社会を中長期的視野で追求する企業こそが、より多くの事業機会を獲得します。我々がこのような環境下で勝ち抜く為には、こうした世の中の動きの本質を理解し、リスクをマネージしながら戦略的に取り組むことが肝要です。しかし、これは何か特別なことをするということではありません。 社会課題に対して当社の強みを発揮し、成果をあげた事業に経営資源をシフトしていくこと、まさに、今行っている戦略議論そのものであり、これを着実に実行していくことが重要です。以前と異なる点があるとすれば、それは変化のスピードです。各SBUが取り巻く事業環境の変化への意識を研ぎ澄まし、そうした変化を他社に先んじて戦略に取り込み、事業機会を追求していくことが、これまで以上に求められることは間違いありません。

【2つの心構え】

新たな一年のスタートにあたり、皆さんに是非意識し実践いただきたい点を二つお伝えします。

1.信用確実

ビジネスの基本は、詰まるところ、人と人の信頼関係の構築、相互支援の努力の積み重ね、共同作業です。それを実践する際にface to faceのコミュニケーションに勝るものはないと私は考えています。昨年はウェブのみで行った年頭挨拶を、人数を限定せざるを得ませんでしたが、今年は対面で行うことにしたのもその為です。出来ることから即実行!ですね。 今後、COVID-19の状況を見つつ、私も国内外への出張を通じて、皆さんや取引先の方々と是非対面でお会いしたいと考えています。皆さんも、業界や相手先の事情を勘案の上で、このWith Corona時代において、いかにして信頼関係を深め、組織のアウトプットの最大化に繋げていくか、是非、議論し、実践していってください。

また、Group Management Policyの根底にも、同様に「信用確実」があります。当社グループは約400の事業会社群から構成されており、各SBUでは日々それらの事業会社と向き合い対話を重ねて頂いています。これらの事業会社の一つ一つには、潜在的な成長力があり、その力を発揮して頂ける余地が大いにあると考えています。各SBUが、これら400の事業会社群との向き合い方を深化させ、積極的な対話を通じて信頼関係をより強くする、事業会社各社が強固な経営管理体制を自ら構築・運用し、グループ内連携を通してその力を最大限発揮する、そしてSBU自身も更なる成長を遂げていく。「信用確実」の上にこれらを実現出来れば、当社グループ全体の企業価値を飛躍的に拡大することができます。各SBUの責任者を中心に、国内・海外問わず、SBUに関与する全員で取り組んでいきましょう。

2.企画の遠大性

先人が私たちに残してくれた、進取の精神の実践にあたっての要諦の1つに、「企画の遠大性」というものがあります。既存事業の成長や、新規事業の育成を企図するとき、短期的な利益や規模の目標だけではなく、その先に何を目指すのか、どのように業界を変えていくのか、また社会に対してどのような価値や変革を如何に持続的にもたらすのか、長期的な視点を持って深く広く思考し、基本構想を図るということです。今後益々不確実性が高く変化の激しい世になると見込まれます。そのような時代においてこそ、目の前の変化に惑わされることなく、将来を見据え長期的な視点で持続可能な社会を追求することが、当社グループの更なる成長に繋がります。これは各SBUの事業だけに限らず、全ての組織の、あらゆる仕事に通じます。この「企画の遠大性」をいかに日々の活動に組み入れていくのか、各組織において、改めて議論し、理財の得失を計り、具体的行動につなげて下さい。

昨年は、各組織で進めている構造改革の成果が出始めたことに加え、事業環境の追い風もあり、業績は当初計画と比較し好調に推移しました。一方で、この追い風がやんだ時にどれだけの結果を出せるのか、2022年こそ我々の真価が問われる年になります。構造改革は、短期的には痛みを伴い苦労もありますが、完遂することで必ずグループ全体が一段高い成長軌道を目指せるようになります。SHIFT 2023で我々が目指す事業ポートフォリオのシフトを確実なものとする為には、一人ひとりがやると言ったことをやり切ることが重要です。ここが正念場です。グループ全体で一丸となり、全員が、やるべきことを必ずやり遂げる1年としていきましょう。

最後になりますが、COVID-19に罹患された方々、並びにご家族にお見舞い申し上げます。
2022年が、当社グループの益々の発展、そして皆さんと皆さんのご家族にとって、幸せな1年となることを祈念して、年頭の挨拶と致します。

※これは、2022年1月4日に、住友商事グループ役職員向けに行われた年頭挨拶です。
なお、新型コロナウイルス感染症拡大対策を十分に講じたうえで、オンライン配信と対面のミックスにて実施しております。


本件に関する問い合わせ先
住友商事株式会社 広報部 報道チーム
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