2025年09月01日
住友商事株式会社
スワロフスキー・ジャパン株式会社
日本製鉄株式会社

住友商事が手掛けSwarovskiが入居する商業施設に日本製鉄のGXスチール「NSCarbolex Neutral」が採用~主要鉄骨部材に採用し、GHG排出量を約74パーセント削減~

住友商事株式会社(以下「住友商事」)および世界的なクリスタル製品製造・販売会社であるスワロフスキー・ジャパン株式会社(以下「Swarovski」)は、Swarovskiの関西旗艦店「心斎橋 南船場3丁目プロジェクト」(以下「本物件」)において、日本製鉄株式会社(以下「日本製鉄」)が提供するGXスチール(注1)「NSCarbolex® Neutral(エヌエスカーボレックス ニュートラル(注2))」を採用しました。

2050年のカーボンニュートラルの実現に向け、国を挙げてGX(Green Transformation)が推進される中、不動産・建設業界においてもネットゼロに向けた取り組みが進められています。近年、建築物の使用時の省エネ・創エネだけでなく、製造・建設から廃棄・リサイクルなどに至るライフサイクル全体の温室効果ガス(GHG)削減の重要性が高まっており、エンボディドカーボン(注3)削減に向けた取り組みも本格化しています。このため、鉄骨用の鋼材をはじめとした建設資材においても、製造時のGHG排出量が少ない製品のニーズが高まっています。

本物件では、カーボンニュートラルや環境負荷の低減に向けた各社の方針に基づいて、建設時のGHG削減に取り組んでおり、その一環として日本製鉄のH形鋼・ハイパービーム®・鉄骨厚板、および日鉄建材のロールコラムといった複数部材にNSCarbolex Neutralが採用されました。NSCarbolex Neutralの使用量は建屋の主要鉄骨部材のうち約65パーセントを占め、試算によると、通常の鋼材を使用した場合と比較し、GHG排出量(原材料調達~鉄鋼生産)が約74パーセント削減されています(注4)。

住友商事(施主)、Swarovski(テナント)、日本製鉄(GXスチール供給)の3社は、それぞれの立場からカーボンニュートラル化を推進し、今後も持続可能な未来の実現に取り組んでいきます。

住友商事は、今後も開発・リノベーション案件において、高効率設備の導入や再生可能エネルギーの導入・活用などさまざまな施策を通じて、2035年までにGHG排出量を50パーセント以上削減するという住友商事グループの目標の実現に貢献します。

オーストリアに本社を置くクリスタル製品の製造・販売を行うSwarovskiは、地球温暖化防止に貢献するため、スコープ1、スコープ2、スコープ3における温室効果ガス排出量を、2024年には2019年比で46パーセント削減することに成功しました。Swarovskiストアの新店舗建設においても、よりサステナブルな材料の採用に取り組んでいます。

日本製鉄はあらゆる産業においてGHG削減は喫緊の課題であるなか、NSCarbolex Neutralの提供を通じ、お客さまの脱炭素化・競争力向上、カーボンニュートラル社会の実現に貢献して参ります。

  1. GXスチール
    経済産業省主催「GX推進のためのグリーン鉄研究会」とりまとめ(2025年1月23日)で定義された、「グリーントランスフォーメーション推進のためのグリーン鉄」を指しています。
  2. NSCarbolex Neutral
    日本製鉄が実施した追加性のある削減プロジェクトによるGHG(Green House Gas温室効果ガス)排出削減量またはCO2排出削減量を組織内でプールし、その削減量を任意の製品に配分して証明書と共に供給する鉄鋼製品であり、一般社団法人日本鉄鋼連盟が制定するガイドラインに準拠しています。
    NSCarbolex Neutralを購入したお客様は、証明書に記載のGHG排出削減量を、お客様が算定する組織レベルの排出量(GHGプロトコル Scope 3 category 1)からの控除およびお客様が算定する製品レベルでの上流排出量からの控除として報告することができると解釈しています。
  3. エンボディドカーボン
    建物の建築過程(材料の輸送や施工、廃棄など)に排出されるGHGやCO2の量を指す。
  4. 日本製鉄の試算に基づく。

心斎橋 南船場3丁目プロジェクト

所在地 : 大阪府大阪市中央区南船場三丁目5番3
鉄骨造4階建て、2025年5月竣工
設計会社 : 株式会社plus UM
施工会社 : まこと建設株式会社

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