2022年03月24日
住友商事株式会社
ベトナムにおける食品小売事業のさらなる拡大について ~BRGグループと連携を強化し、フジマートを2028年までに約50店舗展開へ~
住友商事株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員 CEO:兵頭誠之、以下「住友商事」)は、ベトナムの大手企業グループであるBRG Group Joint Stock Company(以下「BRGグループ」)(注1)と食品スーパーマーケットFujiMart(以下「フジマート」)の本格展開に関する株主間契約(以下「本契約」)を締結しました。今後、本契約に基づきベトナム全土への積極展開を進め、2028年までに約50店舗の出店を目指します。
近年、ベトナムでは、経済成長に伴う個人所得の増加や生活水準の向上により、食品小売市場全体が急速に拡大しています。また、新型コロナウイルス感染対策などの衛生面を含め、食の安心・安全に対する消費者意識の高まりにより、個人経営による伝統的な小売市場から、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの安全性や利便性に優れた近代市場へのシフトが進んでいます。
住友商事とBRGグループは、2018年にハノイ市でフジマート1号店を出店しました。現在までに3店舗の展開・運営を通じ、マーケット特性や事業性を見極めた結果、積極的な多店舗展開を進めるべく本契約の締結に至りました。2022年度以降は年間5~10店舗の新規出店を計画しており、2028年までにホーチミン市などベトナム全土で約50店舗の店舗網確立を目指します。フジマートでは、住友商事が首都圏を中心に約120店舗を展開する食品スーパーマーケット サミットのノウハウを活用した日本式スーパーマーケットのオペレーションを基盤に、現地のニーズに合わせた商品構成や売場づくり、鮮度管理などを行っています。今後はデジタルトランスフォーメーションを推進し、オペレーションの効率化を進め、ベトナムのお客様のニーズに対応していきます。
住友商事は、中期経営計画「SHIFT 2023」において「リテイル・コンシューマー」を次世代成長戦略テーマの一つに掲げ、サミットの運営をはじめ、台湾でも小型食品スーパーマーケット シンプルマートを展開しています。これまでのリテイル事業を通して培ったマーチャンダイジング、店舗運営、店舗レイアウト・デザインなどのノウハウをフジマートの運営に生かし、ベトナムの消費者が日常の食料品を安心して購入できる生活の基盤づくりを進めていきます。また、ベトナムにおける戦略パートナーであるBRGグループとは、北ハノイ開発プロジェクト(注2)も進めています。今後も経済成長や人口増加により高まるベトナムの都市需要に応えることで、ベトナムの人々の快適で心躍る暮らしの基盤をつくるとともに、ベトナムの発展に貢献していきます。
注1:BRGグループ
不動産、金融、ゴルフ場、小売、自動車事業などを手掛けるコングロマリット。小売事業では、傘下のBRG Retail が食品スーパーマーケットのBRGMartをベトナムで展開している。
注2:北ハノイ開発プロジェクト
BRGグループとともに、ベトナムハノイ市北部ドン・アイン区の272ヘクタールのエリアを都市開発中。区画を第1-5期に分ける形で段階的に開発を進め、「サステナブルな街づくり」を目指している。
<参考資料>
■フジマートの店舗写真(取り扱い品目は生鮮食品や日用品など約8,000品目)
住友商事のマテリアリティ(重要課題)
住友商事グループは『社会とともに持続的に成長するための6つのマテリアリティ(重要課題)』を、事業戦略の策定や個々のビジネスの意思決定プロセスにおける重要な要素と位置付け、事業活動を通じて課題を解決することで持続的な成長を図っていきます。本事業は、特に以下のマテリアリティに資する事業です。
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