2025年06月19日
住友商事株式会社
エジプト最大、アミュネット陸上風力発電所が早期完工、商業運転開始~同国風力発電所として最大発電容量の約500メガワットを供給~
住友商事株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員 CEO:上野 真吾、以下「住友商事」)は、アラブ首長国連邦の再生可能エネルギー開発企業であるAMEA Power社(本社:ドバイ、代表:Husain Al Nowais、以下「AMEA(アメア)社」)と共同出資し設立した事業会社AMUNET WIND POWER COMPANY S.A.E.(以下「AMUNET(アミュネット)社」)を通して建設を進めてきた、エジプト国内最大発電容量となるアミュネット陸上風力発電所を2025年5月29日に契約より約2.5カ月早く完工し、商業運転を開始しました。同発電所の発電容量は約500メガワットです。年間想定発電量は、同内約100万世帯分の年間電力消費量に相当します。今後、同国の送電公社であるEgyptian Electricity Transmission Companyと締結した長期売電契約に基づき、同社に対して約25年間売電していきます。
住友商事は、同国最大の陸上風力発電所を運営することで、今中期経営計画における強みを核とした成長事業のひとつである、エネルギーソリューション事業の成長を加速します。

エジプトにおける風力発電の意義
人口増加、平均気温の上昇に伴い、電力消費量が年々増加するエジプト国内の電源割合は、現在、天然ガス火力発電が約8割を占めます。同国政府は、持続可能な社会の実現に向け、電源構成のうち再生可能エネルギー由来の発電割合を2030年までに42パーセントに拡大する目標を掲げ、風力、太陽光発電所の開発を促進しています。
本事業の概要
発電所 名称 | : | Amunet Wind Power Plant(アミュネット陸上風力発電所) |
総発電容量 | : | 約500メガワット(約6.5メガワット × 77基) |
所在地 | : | ラスガレブ地区(カイロから約240キロメートル南東の紅海沿い) |
株主 | : | AMUNET社(AMEA社約60パーセント、住友商事約40パーセント) |
電力供給先 | : | Egyptian Electricity Transmission Company |
完工・商業運転開始日 | : | 2025年5月29日 |
売電期間 | : | 約25年 |
プロジェクトファイナンス銀行団 | : | 国際協力銀行、国際金融公社、三井住友銀行、三井住友信託銀行、スタンダードチャータード銀行 (民間金融機関の融資部分に対しては株式会社日本貿易保険による海外事業資金貸付保険を付保) |

今後の展開
住友商事のエネルギートランスフォーメーショングループにおける再生可能エネルギー持分発電容量は、2025年3月末時点で約2.2ギガワットに到達しました。これまで、米国や南アフリカ共和国などで建設した海外陸上風力発電事業の知見を活用して今後も国内外の風力発電事業を開発し、エネルギートランジションの実現に貢献します。
会社概要
本社所在国 | アラブ首長国連邦 |
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設立 | 2016年4月 |
代表者 | Hussain Al Nowais |
事業内容 | 再生エネルギー事業の開発 |
ウェブサイト | https://ameapower.com |
本社所在国 | エジプト |
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設立 | 2019年12月 |
代表者 | Aqueel Bohra |
事業内容 | 風力発電および売電事業 |
関連リリース:
エジプトにおける陸上風力発電IPPの事業参画について
米国で再生可能エネルギー事業会社を設立
南アフリカ風力発電事業の長期売電契約締結および正式調印について
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- 住友商事株式会社 広報部 コミュニケーションチーム
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