栽培時に排出される温室効果ガスを削減した米穀の流通に向けた取り組みの推進について（続報）

住友商事東北株式会社（以下「住友商事東北」）は、アサヒバイオサイクル株式会社（本社：東京都渋谷区、以下「ABC社」）と連携して、取り組みを推進していきます。ABC社は、アサヒグループホールディングス株式会社のグループ企業であり、慣行栽培比較で栽培時に排出される温室効果ガス削減の可能性が高い節水型乾田直播に有効なビール酵母細胞壁由来の農業資材のメーカーです。住友商事東北はABC社と連携し、アサヒグループホールディングスのネットワークを活用し、流通拡大を進める予定です。

住友商事東北は、2024年2月26日に株式会社NEWGREEN（本社：東京都港区、以下「NG社」、連携当時は「ヤマガタデザインアグリ株式会社（現 株式会社NEWGREEN SUPPLY）」）、バイオシード・テクノロジーズ株式会社（本社：東京都港区、以下「BST社」）との連携をリリース済です。
栽培時に排出される温室効果ガスを削減した米穀の流通に向けた取り組みの推進について | 住友商事東北株式会社

令和6年度産において、NG社、BST社、ABC社と連携し、生産者における節水型乾田直播の栽培体系確立、拡大に取り組み、米穀の品質確認（穀粒判別機による外観分析、第三者機関による残留農薬、カドミウム、放射能試験等）、カーボンフットプリント算出（以下「CFP」、NG社にて実施）（注）を行ない、食品加工メーカーへの米穀のサンプル提供及び試験販売（下記参照）を開始しました。
（注）製品やサービスのライフサイクル全体を通じて排出される、気候変動に影響を与える温室効果ガスの排出量を示す指標や仕組み。本リリースでは「製品単位の排出量（Cradle to Gate、GHG排出量）」を指します。

埼玉県にて大規模に水稲栽培をしている株式会社ヤマザキライス（本社：埼玉県葛飾郡杉戸町、以下「YR社」）における令和6年度産にじのきらめき節水型乾田直播において、CFP（Cradle to Gate）は1,237.6gCO2e/kg製品（NG社算出）となり、慣行の水管理方法と比較して約63%の削減となっています。

今後も、米穀のサプライチェーン各社と連携し、節水型乾田直播の栽培体系の確立、拡大および流通の仕組み構築、拡大を推進して、持続可能な農業・食料供給に加えて環境負荷低減の実現を目指します。