「Month of Impact」
-米州各地で環境保全活動を展開
(米州住友商事)
THE AMERICAS
米州住友商事(Sumitomo Corporation of Americas、以下SCOA)は毎年1ヶ月間を「Month of Impact」に設定し、環境保全に向けた社会貢献活動に取り組んでいます。期間中は米州各地の社員が地域の環境改善や再生を目指し、さまざまな活動を展開します。
地域とつながる一歩へ
「Month of Impact」では毎年、米州全域のSCOA社員がオフィスから飛び出し、自分たちの地域の環境改善に取り組みます。活動は植樹や公園清掃からカキ礁の再生や生物多様性のモニタリングまで多岐にわたり、各地域で独自の形で行われます。本プログラムはSCOAのサステナビリティ推進部が立ち上げたもので、社員一人一人が当社の社会貢献戦略を実際に手を動かして体験できる機会となっています。
活動の大半が屋外で行われることから、天候が比較的安定している6月に「Month of Impact」は企画されています。
今回は4カ国から10チームが参加し、地域ごとのニーズに合わせた活動を実施しました。サステナビリティ推進部が非営利団体との調整や運営のサポート、参加者に配布する道具の手配などを担当し、各拠点の担当者が実際のイベント進行を行いました。
ハンズオンでの社会貢献 ― 米州各地の活動
各拠点のチームは、現地の非営利団体と連携し、地域ごとのニーズに即した環境保全活動を実施しました。コロンビアのボゴタでは、社員20名が「Fundación Red de Árboles」と協働し、先住民保護区で合計60時間をかけて40本以上の樹木を植樹しました。また、メキシコシティでは28名が「Emma Hidroponia」と協働し、ソチミルコの灌漑地区で環境保全に取り組む15の地域共同体に対し、150本の果樹を植え寄贈するとともに、果樹の管理に必要な農具一式を提供しました。
米国では、ニューヨークで23名が 「Billion Oyster Project」と協働し、カキ礁の再生を通じて水質改善や海岸の保護に貢献。ロサンゼルスでは「Heal the Bay」と連携し、合計12時間にわたり海岸清掃を行いました。シカゴでは12名が公園清掃、ヒューストンでは11名がバッファロー・バイユー公園の美化活動、デンバーでは地域清掃、バンクーバーでは「Neighborhood Cleanup Party」を開催するなど、都市部でも多くのボランティア活動が行われました。
また、トロントでは15名が「EcoSpark」と協働し生物のモニタリングを実施、シリコンバレーでは7名が、支援を必要とする家庭へ届けるために、コミュニティ農園で750箱の新鮮な農産物を梱包しました。いずれの活動も、現場で実際に手を動かし、地域社会に直接貢献するもので、参加者はその場で成果を実感するとともに、自らの行動が将来の環境保全や社会の安定に向けた礎となることを再認識できました。
今回、米州各地域から多くの参加があったことで、「Month of Impact」の理念への共感と関心の高さが改めて浮き彫りとなりました。地域に根ざした活動を通じて部門を越えた協働が生まれ、環境保全や地域社会への貢献に向けた意識が一層深まりました。
成果を可視化し、社会へのインパクトを広げる
SCOAは「Month of Impact」の成果を、参加従業員数などの定量的指標と、参加者からの声といった定性的な視点の両面から評価しています。2025年には、10都市で132名の社員が8つの非営利団体と連携し、延べ317時間のボランティア活動を行いました。こうした数字は定量的な成果を示す一方で、各拠点からの社員の活動報告をサステナビリティ推進部が取りまとめることで、活動の全体像や社会への影響も可視化されています。こうした報告から、地域支援や生態系の保護に加え、社員同士のつながりの強化や個人としての成長にもつながったことが明らかになっています。
「Month of Impact」を支える重要な要素の一つが、非営利団体のパートナーシップです。サステナビリティ推進部では、成果が数字で確認できることに加え、地域ごとの事業特性や社員の関心、当社の重点分野との整合性を考慮して団体を選定。多くの団体とは長期的に連携することで、過去の取り組みを土台に社会的インパクトを着実に拡大しています。こうした継続的な連携により、計画の円滑化だけでなく、社員が地域社会とのつながりをより深く実感する機会となっています。
さらに、SCOAは 2024 年に導入した企業向け寄付プラットフォーム「Kifinity」を通じて、取り組みの幅をさらに広げています。社員はボランティア活動時間や寄付実績を記録でき、クレジット報酬やマッチング寄付の特典を受け取ることができます。Kifinityは日本語の「寄付(Kifu)」と「無限の可能性」の意味を持つ「Infinity」を組み合わせた名前で、「寄付が生み出す無限の可能性」を象徴しています。1 時間のボランティア活動につき 20 米ドル分のクレジットを獲得でき、任意の非営利団体へ寄付できます。Kifinityを利用することで、イベント開催が難しい小規模な拠点の社員でも、自身の関心のある分野への社会貢献に気軽に参加できる仕組みとなっています。現在は米国、カナダ、メキシコの社員が利用可能で、今後は米州全域への展開が予定されています。
「Month of Impact」の成功は、SCOAのサステナビリティ推進部と各拠点の社員による確かな連携によって支えられています。サステナビリティ推進部が枠組みとサポートを整え、各地の社員一人一人が現場でそれを形にしていくことで、成果が最大化されます。そして、この取り組みの根底には、気候変動への対応力を高め、健全な生態系を守り、活力ある地域社会を共に創り出すという共通の使命感があります。この思いが国境やタイムゾーンを越えて共有されることで、活動は広がり、環境にも社員一人一人にも、長く続く成果をもたらしています。
Zheng Qian
Rowena Eng
米州住友商事 サステナビリティ推進部


