2011年02月16日
住友商事株式会社
アラブ首長国連邦(UAE)・アブダビの発電事業に参画
住友商事株式会社(社長:加藤進、本社:東京都中央区、以下「住友商事」)は、このたび韓国電力公社(社長:Kim Ssang-Soo、本社:韓国ソウル、以下「韓国電力」、以下、住友商事と韓国電力を総称して「住商連合」)とともに、アラブ首長国連邦(UAE)においてシュワイハットS3発電プロジェクトの事業権益を一部取得し、アブダビ水電力庁(以下「ADWEA」)と長期買電契約を含む主要契約を締結しました。
住商連合は、2010年7月にADWEAが実施した事業権を競う国際入札に応札、10月に優先交渉権を獲得し、その後ADWEAと交渉を行ってきました。
住商連合は、首都アブダビの西250kmのシュワイハット地区に、住友商事が一部権益を保有するシュワイハットS1発電所に隣接する形で、出力1,600MWの天然ガス焚き複合火力発電所を新たに建設します。新設する発電所は2011年3月に建設工事を着工、2014年3月に完工・商業運転を開始する予定であり、発電された電力は25年間の長期買電契約にもとづき、全量ADWEAに買い取られます。
総事業費は、発電所建設費などを含め約15億ドルとなる予定で、そのうち約3億ドルを出資金でまかなう予定です。ADWEAが出資金の60パーセントを、住商連合の40パーセントは住友商事が20.4パーセント、韓国電力が19.6パーセントを出資します。総事業費の残りの約12億ドルは、国際商業銀行団を含むプロジェクトファイナンスで調達する予定で、2011年4月の融資契約締結を目指します。
発電設備には、ドイツ・シーメンス社の最新鋭ガスタービンを採用し、熱効率が高く、ガス消費量やCO2等の排出レベルが極めて低い複合火力発電設備となる予定であり、住友商事が目指す環境へ配慮した取り組みを実現します。
本件は住友商事にとって、現在操業中のシュワイハットS1発電所(発電量:1,500MWおよび海水淡水化(造水)日量:46万トン)に続く、アブダビで2件目の発電事業となります。住友商事は、シュワイハットS1事業への参画を契機に、発電事業のマネージメントに深く携わりながら保守・運営に関するノウハウを蓄積しています。今回、韓国国内で豊富な発電所運転実績を有し、かつ海外展開も加速させている韓国電力とパートナーシップを組むことで、住友商事・韓国電力の互いの強みを活かし、本件に取り組んでいきます。本件では、住友商事と韓国電力が共同で保守運営会社を設立します。
中東湾岸諸国では、産業の多角化・工業化振興にともない電力需要が大きく伸びており、これら旺盛な需要に対応するため、民活型の発電事業(IPP)が今後も数多く計画されています。住友商事は、中東湾岸諸国を重点市場として位置付けており、今後も優良な電力事業資産の積み上げを一層加速させます。
【プロジェクトの位置】
【参考:シュワイハットS1外観】

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