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グローバル事例

欧州における数々の洋上風力発電プロジェクトに参画

ドイツ/ベルギー/イギリス

欧州で急速に導入が進む洋上風力発電

EUは、2020年までに域内のエネルギー消費に占める再生可能エネルギーの割合を20パーセントにまで高めるという目標を掲げています。中でも欧州で急速に導入が進んでいるのが、海上に設置した巨大な風力タービン(風車)で電気を起こす洋上風力発電です。ノルウェー、デンマーク、ドイツ、オランダ、ベルギー、フランス、英国などに囲まれた北海を中心とした海域における風力発電所建設が、現在急ピッチで進められています。

洋上風力発電の最大のメリットは、風を遮る山や建物が一切ないことです。そのため、風の力を効率よく発電に結び付けられるだけでなく、発電量の予測も立てやすいという特徴があります。また、施設を建設できる広大なスペースがあることから、制約の多い陸上と異なり、大型風車の輸送が容易であることも洋上風力発電の大きなメリットです。特に北海は、沖合40キロメートル以上まで遠浅が続く、風力発電所建設に非常に適した地形です。

白鷺(しらさぎ)との別名を持つ、洋上の風車

ベルギーで3つのプロジェクトに参画

住友商事が洋上風力発電事業に参入したのは2014年にさかのぼります。ベルギーの洋上風力発電事業者であるパークウインドとの戦略パートナーシップの下、北海における稼働中・建設中・開発中の案件であった「ベルウインド」「ノースウインド」「ノーベルウインド」にそれぞれ事業参画しました。

据付船に降り注ぐ北海の朝日。昼夜問わずに建設は進む

各プロジェクトで稼働している風力タービンは、それぞれ55基、72基、50基。風車ブレードの大きさも直径100メートルを超えるものとなっています。この巨大な風車群を建設し運転するには、安定した資金力、プロジェクトを確実に遂行するマネジメント力、オペレーション力が求められます。当社は、火力発電所の建設・運転の経験、さらに北米、中国、南アフリカにおける陸上風力発電事業のノウハウを生かして、ベルギーでの洋上風力発電プロジェクトを成功させてきました。

洋上に凛(りん)とそびえ立つ変電所

英国への展開、そして補助金なしで自立できるモデルの確立に向けて

欧州における住友商事の洋上風力発電事業の拠点は、ドイツのデュッセルドルフを中心とし、ベルギーのルーベン、英国のロンドンにあります。当社は、発電事業者として現地にしっかり根を下ろしながら、総合商社ならではのネットワークを駆使して情報を集め、常に新規事業の可能性を探ってきました。2016年、17年と英国での洋上風力発電プロジェクト「ギャロッパー」「レースバンク」に立て続けに参画できたのも、ベルギーでのプロジェクトが評価されたことに加えて、現地での地道な活動があったからです。ベルギーのプロジェクトを上回る大規模な英国の2つの風力発電施設は、いずれも18年の完工が予定されています。その運転フェーズにおいても、ベルギーでの経験が生かされることになるはずです。

欧州の洋上風力発電市場は年々拡大の基調にあります。今後も、ドイツ、オランダなど、さまざまな国のプロジェクトに参画し、事業を拡大させていくことが当社の目標です。これまで各国政府からの補助金によって支えられてきた再生可能エネルギーのビジネスモデルが、昨今補助金なしで自立できるビジネスモデルに急激に変わりつつあり、発電の安定性を高めながら、コスト面での優位性を追求し、欧州市民に向けて電力を継続的に供給していくことを目指しています。

時に海は厳しい顔を見せるが、それでも風車は回る

アジア地域での展開の可能性も

欧州以外の地域で、洋上風力発電の好適地として世界から注目されているのが台湾です。周囲を海に囲まれているという地形上の利点もさることながら、政府が再生可能エネルギーを重視する姿勢を鮮明に打ち出しているのも注目を集めている理由です。さらに、同じく国土が海に囲まれている日本も、将来的には有力な洋上風力発電のマーケットとなりえます。北海のように遠浅の地形ではないこと、台風が多いことなど課題はあるものの、欧州での洋上風力発電事業の経験が日本を含むアジア地域で生かされる機会が近い将来にやってくると当社は考えています。

住友商事は、2018年4月より火力発電および再生可能エネルギーを統合し、電力事業にトータルで取り組む体制をグローバルに整備しました。未来に向けて地球環境と共生し、社会に貢献できるエネルギー事業を確立していくこと。それが当社の電力事業の目標です。

環境との共生と、電力に支えられた快適で心躍る生活を両立させるために、当社は再生可能エネルギー事業を力強く推進していきます。

時間の移り変わりともに、さまざまに表情を変える風車

2018年05月掲載

キーワード

  • インフラ事業
  • 欧州・アフリカ・中東・CIS
  • 電力・エネルギー
  • 環境

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