2011年02月21日
住友商事株式会社
モンゴル オユ・トルゴイ銅/金鉱山向けコマツ製大型鉱山機械受注
住友商事株式会社(代表取締役社長:加藤 進、本社:東京都中央区、以下住友商事)は、住友商事のカナダ子会社SMS Equipment Inc.(本社:アルバータ州エドモントン市、以下SMS)を主契約者として、モンゴルにおいて新しく開発される世界最大級の銅・金鉱山オユ・トルゴイ向けにコマツ製大型鉱山機械を受注しました。契約金額は約1億3,200万ドル(約109億円)にのぼります。受注アイテムは、大型ダンプトラック28台、大型ブルドーザー6台、大型ホイールローダー2台、大型ホイールドーザー2台、散水車2台です。また、今後、アフターサービスの包括受注に至れば、部品・サービス分野で中長期に安定的な売り上げが見込める予定です。
住友商事は、2009年8月にカナダSMSの子会社として鉱山機械販売・サービス会社Transwest Mongolia LLC(以下TM)をウランバートル市に設立し、TMがコマツと代理店契約を締結しました。2010年7月には世界最大級の銅・金鉱山会社であるオユ・トルゴイが第一次の大型鉱山機械買付入札を発表、SMSおよびTMを主契約者として応札していたものです。
今回の交渉の過程では、コマツ製大型鉱山機械に対する極めて高い信頼性や、住友商事の20年にわたるモンゴル市場での事業経営実績に加え、SMSがカナダ極寒冷地にて培ってきた保守サービスの専門性・安全管理ノウハウ、さらには技術者の確保と教育の提案が高く評価されました。
オユ・トルゴイ鉱山の運営主体は、カナダの鉱山会社Ivanhoe Mines社(Rio Tinto社が大株主)およびモンゴル政府です。首都ウランバートルから南に約550kmの南ゴビ砂漠に位置する同地は、昼夜の寒暖差が激しく、非常に厳しい環境で知られています。鉱床は露天掘り・坑内掘りを含む3鉱床から構成され、埋蔵量は銅2千5百万トン、金1千トンと、銅・金鉱山としては世界最大規模で、鉱山寿命は最大59年間といわれています。
モンゴルは未開発の豊富な地下資源を有し、モンゴル政府と資源メジャーはじめとする外資大手の協業による大型の開発案件が控えているなど、高いポテンシャルを持つ市場です。急速に鉱山開発が進んでいる結果として、鉱山関係の専門家やエンジニアなどの人材不足が昨今の課題になっています。住友商事は、モンゴル科学技術大学と提携し、エンジニア養成を目的とした住友奨学金の給付を開始しました。さらにTM独自の取り組みとしても、2010年9月には同大学に専門講義を開設、無償で実地トレーニングを行うなどモンゴル政府と共同して、積極的に人材教育を進めています。また、2010年10月に敷地面積2,100平方メートルにおよぶエンジニア・トレーニングセンターをウランバートル市に設立し、今後のモンゴル鉱山開発を担う人材育成に取り組んでいます。
住友商事とコマツは長年の協力関係をさらに発展させ、モンゴルにおける鉱山開発・人材育成に寄与するとともに、モンゴルにおけるプレゼンスをさらに高めていくことで、オユ・トルゴイの第二次買付以降の入札やタバン・トルゴイ石炭鉱山などの他の新規大型鉱山開発案件でのコマツ製鉱山機械の受注を目指します。
【コマツ製鉱山用大型ダンプトラック 930E】
【ウランバートル市内のTMトレーニングセンター外観】
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