2014年10月02日
住友金属鉱山株式会社
住友商事株式会社
チリ共和国シエラゴルダ銅鉱山の開山式について
住友金属鉱山株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 中里 佳明、以下「住友金属鉱山」)および住友商事株式会社(本社:東京都中央区 代表取締役社長 中村 邦晴、以下「住友商事」)が、ポーランド共和国の大手産銅会社KGHM Polska Miedz S.A.(以下「KGHM社」)とチリ共和国において共同で推進しているシエラゴルダ(Sierra Gorda)銅鉱山開発プロジェクト(以下「本プロジェクト」)につきましては、現地時間10月1日に同鉱山現地において開山式を執り行いました。
開山式には、チリ共和国ミシェル・バチェレ(Michelle Bachelet)大統領をはじめとするチリ共和国の政府関係者ならびにポーランド共和国および日本の政府関係者、地元関係者、取引先、金融機関、プロジェクト関係者など1,000名以上が列席されました。
本プロジェクトにより生産される銅精鉱の50%は、住友金属鉱山が引取権を有しており、日本の銅資源の安定確保につながるとともに、銅鉱山の開発は、チリ共和国の経済的発展にも寄与するものと考えております。
なお、シエラゴルダ銅鉱山で最初に生産される銅精鉱(約6,000トン)は、11月に住友金属鉱山東予工場(愛媛県西条市)に到着する見込みです。
また、新たに採鉱計画を見直したことにより、シエラゴルダ銅鉱山の可採鉱量は、従来の約13億トン(銅品位0.39%、モリブデン品位0.024%、金品位0.065g/t)から、約15億トン(銅品位0.40%、モリブデン品位0.020%、金品位0.065g/t)に増加し、この結果、マインライフは従来公表の20年から23年に伸張しました。
一方、本プロジェクトの開発投資額は、従来想定の約39億米ドルから約42億米ドル(リースによる鉱山重機の調達分を除く)に増加する見込みとなりました。投資額の増加の主な要因は、追加設計および工事遅延対策によるコスト上昇などによるものです。
本プロジェクトは、今後、鉱石処理量および銅精鉱生産量を徐々に増加させ、年内の商業生産開始を予定しています。
Sierra Gorda銅鉱山開発プロジェクト概要 | ||
1)位置 | ||
・ | チリ共和国第Ⅱ州 アントファガスタ市の北東140km | |
・ | 生産される銅精鉱は山元から既存の鉄道を使ってアントファガスタ港まで運搬し、そこから船積みする。 | |
2)可採鉱量(硫化鉱のみで酸化鉱を含まず) | ||
約15億トン。含有金属量:銅約6百万トン、モリブデン約30万トン、金約95トン | ||
3)運営会社 | ||
Sierra Gorda SCM(シエラゴルダ鉱山会社、本社:チリ共和国サンチャゴ市、 出資比率:KGHM社55%、住友金属鉱山31.5%、住友商事13.5%) |
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4)操業他 | ||
・採掘方法 | :露天堀り | |
・マインライフ | :23年予定 | |
・平均年間生産量(含有金属量) | :銅22万トン、モリブデン1.1万トン、金2トン | |
・選鉱操業 | :浮遊選鉱により銅およびモリブデン精鉱を算出 |
(写真)
【開山式】
※右から5人目:ミシェル・バチェレ大統領
左から4人目:住友金属鉱山 社長 中里佳明
左から3人目:住友商事 専務執行役員 藤田昌宏
【選鉱設備】
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- 住友商事株式会社 広報部 コミュニケーションチーム
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