2016年01月20日
住友商事株式会社
中国における飼料穀物・輸入内販事業への出資参画について
住友商事株式会社(本社:東京都中央区、取締役社長:中村 邦晴、以下「住友商事」)は、中国において、飼料穀物(大麦、高粱等)の輸入・販売事業などを行う西王国際貿易有限公司(本社:山東省、代表者:王 棣、以下「西王国貿社」)の株式40パーセントを取得する契約を締結しました。
中国では食の西欧化や所得増加によって、豚肉や鶏肉などの食肉需要が増加しており、それに伴いここ数年、中国における飼料穀物の輸入量が急増しています。住友商事はこれまで培ってきたノウハウをもとに飼料穀物を海外から輸入し、西王集団(西王国貿社の親会社)の傘下企業(西王食品や西王糖業など)が製造するコーン副産物等の飼料原料の販売ネットワークを活用しながら、中国国内での急増する需要に対応していきます。
西王集団と住友商事は、2015年9月24日に戦略合作意向書(注)を締結しており、今回の出資は締結後、第1号案件となるものです。今後は西王集団と中国における健康志向の高まりを捉えた植物油事業への展開といった飼料穀物分野以外のビジネスに取り組みます。また西王食品は中国におけるコーン油の最大手の製造・販売企業であり、同社の強固なブランドや販売ネットワークと住友商事が有する海外調達基盤、事業経営ノウハウを有機的に連携させることで、新たな事業の検討を行います。
また、住友商事は山東省において、動物用ワクチンを中心に、動物用医薬品、飼料添加物の製造・輸出入・国内販売を行う事業に出資参画を予定しており、中国の養豚・養鶏業者との関係を構築しています。こうして得た知見を元に、中国の飼料・畜産業界に関連する複数の組織間での協力・連携を図るなど総合力を発揮し、中期経営計画BBBO2017で掲げる成長戦略の推進の一翼を担っていきます。
【西王国際貿易有限公司 概要】 | ||
設立 | : | 2003年 |
代表者 | : | 王 棣 |
所在地 | : | 中国山東省邹平(Zouping)県西王工業園 |
資本金 | : | 182百万元(約34億円) |
事業内容 | : | 飼料穀物の輸入・販売、コーン由来製品(澱粉、飼料原料)の輸出 |
【西王集団 概要】 | ||
設立 | : | 1996年 |
代表者 | : | 王 勇 |
所在地 | : | 中国山東省邹平(Zouping)県西王工業園 |
年商 | : | 268億元(2014年度。約5300億円) |
事業内容 | : | コーン加工 及び 製品(澱粉、ぶどう糖、コーン油)の販売 特殊鋼(山東省最大の電炉、高炉2基)、不動産、貿易等 |
主要子会社 | : | 西王食品、西王糖業など |
従業員数 | : | 14,000人超 |
(注)戦略合作意向書
2015年9月24日に、西王集団有限公司と住友商事の間で交わされた合意書。
両社は相互に保有する強みを活かし、互いに協力し、強固な信頼関係のもと、食料分野を中心としたビジネス拡大に向けて検討していく。検討分野としては、各種植物油事業、穀物輸入や健康食品の展開等。
【調印式の様子】

前列左:西王国貿社 王 棣 董事長
前列右:住友商事 食料事業本部長 田島 鉄郎
- 本件に関する問い合わせ先
- 住友商事株式会社 広報部 コミュニケーションチーム
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