2017年07月20日
住友商事株式会社
ブラジルにおける化粧品素材事業について
住友商事株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役 社長執行役員 CEO:中村邦晴、以下「住友商事」)は、米州住友商事会社、ブラジル住友商事会社(以下、3社をあわせて「住友商事グループ」)と共同で出資する、ブラジルの化粧品素材販売会社Cosmotec International Especialidades Cosmeticas Ltda(以下、コスモテック)の株式を14パーセント買い増し、住友商事グループでの持分を95パーセントまで引き上げました。
スキンケアやヘアケアを含む世界の化粧品市場の規模は約50兆円、そのうち素材関連は約2兆円と言われています。今後も素材関連市場は年率3パーセントのペースで拡大すると見込まれています。ブラジルは世界有数の化粧品市場であり、近年マルチナショナル化粧品メーカーの進出加速に伴い、化粧品原料の処方サービスや高機能素材への需要が高まっています。住友商事は、今回の株式買い増しにより成長著しいブラジルにおける収益基盤を強化します。今後、共同事業者であるFagliari夫妻(創業者:5パーセント出資)と共にグローバルな供給網や、容器や香料を含む豊富な商品ラインナップを活用して、ブラジルのみならず南米市場全体の需要拡大に対応します。
住友商事は、2010年に米国の化粧品素材販売会社であるプレスパース社を完全子会社化し、化粧品素材事業に本格参入しました。2013年にコスモテック社を通じてブラジルに進出したほか、2015年に協和発酵バイオ株式会社の欧州子会社の化粧品素材事業を譲り受け、世界の化粧品市場を牽引する米州・欧州において事業基盤を拡大しました。また、2012年には韓国の化粧品素材技術ベンチャーであるバイオジェニックス社へ出資し、新技術を用いた素材の共同開発を行うなど、事業領域の拡大と高付加価値化に取り組んでいます。今後は、これらの基盤を活用した既存顧客の海外進出支援や、各社の持つ商品の他地域展開などを通じてシナジーを生みだすとともに、市場の拡大が見込まれるアジア地域での展開も視野に事業を推進します。
美白やスキンケア、高齢化に伴うアンチエイジングなど、化粧品に求められる機能は、地域やトレンドによって今後ますます高度化、多様化していくことが予想されます。住友商事は、世界でも信頼を得る日本メーカーの高い技術などを活用して、化粧品メーカーのグローバルパートナーとして化粧品素材事業に取り組み、世界中のユーザーの美容や健康に対するニーズに応えていきます。
【参考】 | |||
■ | コスモテック社概要 | ||
・ | 正式名称 | : | Cosmotec International Especialidades Cosmeticas Ltda. |
・ | 株主構成(買い増し後の比率) | : |
・住友商事 | :58.55パーセント |
・米州住友商事会社 | :16.2パーセント |
・ブラジル住友商事会社 | :20.25パーセント |
・ | 事業内容 | : | 化粧品原料の輸入販売・加工販売、処方・見本の作成 |
・ | 拠点数 | : | 2拠点 |
・ | 従業員数 | : | 85名 |

コスモテック社外観(Sao Paulo Facilities)

コスモテック社ラボ
- 2024年3月よりCOSMOTEC INTERNATIONAL ESPECIALIDADES COSMETICAS LTDAからSUMMIT COSMETICS LATIN AMERICA ESPECIALIDADES COSMETICAS LTDA.へ社名変更
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- 住友商事株式会社 広報部 コミュニケーションチーム
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