2018年12月05日
住友金属鉱山株式会社
住友商事株式会社

Quebrada Blanca(ケブラダ・ブランカ)銅鉱山の権益取得について

住友金属鉱山株式会社(東京都港区、代表取締役社長 野崎 明)および住友商事株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長 兵頭 誠之)は、カナダの資源メジャー企業であるテック・リソーシズ社(Teck Resources Limited 本社:カナダ ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市、以下「テック社」)が保有するQuebrada Blanca銅鉱山(チリ共和国第Ⅰ州、以下「QB銅鉱山」)の権益のうち30%について、住友金属鉱山が25%、住友商事が5%の権益を取得することでテック社と合意に至りました。

住友金属鉱山および住友商事は、テック社と1997年から2009年までポゴ金鉱山(米国アラスカ州)を共同経営するなど、長年にわたりパートナーシップを維持しております。
今回テック社は、保有するQB銅鉱山の90%の権益の中から30%を売却することとなり、住友金属鉱山と住友商事が応じることとなりました。
同鉱山は現在の開発計画(Quebrada Blancaフェーズ2プロジェクト、以下「QB2」)により2040年代後半まで生産が可能です。さらに、QB2の開発対象となる鉱床の下部にも豊富な資源量を有していることから、QB銅鉱山の拡張とマインライフの延長計画についてテック社と共同で長期的に検討してまいります。
住友金属鉱山および住友商事はQB銅鉱山について、従来のテック社とのパートナーシップや、住友金属鉱山の資源開発技術などにより、権益を保有するモレンシー銅鉱山(権益比率:住友金属鉱山25.0%、住友商事3.0%)やセロ・ベルデ銅鉱山(同:住友金属鉱山16.8%、住友商事4.2%)と比肩するワールドクラスの銅鉱山となることを期待しております。

本権益取得は、必要な許認可の取得を前提として2019年4月末までの完了を予定しており、権益取得に係る対価8億米ドルに加え、建設工事費に対応する4億米ドルを2019年中に支払います。また、今後QB2における鉱石処理量が一定の増産を達成する場合は0.5億米ドルをテック社に支払います。将来、QB銅鉱山の大規模な拡張工事に住友金属鉱山および住友商事が参入を決定する場合にはQB銅鉱山の評価額の増大に対して、相当額の負担すべき資金を支払うこととしております。


住友金属鉱山は長期ビジョンにおいて銅権益生産量30万トン/年を目標としており、QB銅鉱山の生産開始により、その目標を達成する見込みとなります。

住友商事は、QB銅鉱山事業の運営に参画し、資源の安定供給のみならず地域経済の発展に貢献するべく、パートナーと共に尽力してまいります。



【ご参考】
1.テック社について
・1913年 Teck-Hughes Gold Mines社として設立
・トロント証券取引所、ニューヨーク証券取引所上場
・所在地:カナダ ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市(本社)
・ 年間銅生産量27.4万 トン(2017 年実績)のカナダの大手鉱山会社。カナダのHighland Valley 銅鉱山やペルー共和国のAntamina銅鉱山の他、銅以外にも石炭・亜鉛・エネルギー資源などを採掘している。

2.Quebrada Blancaフェーズ2プロジェクト(QB2)概要
所在地:チリ共和国第Ⅰ州 チリ北部
(サンチャゴ市から1,500km、イキケ市の南東240km 標高4,400m)


 

出資関係:
テック社 90%
Empresa Nacional de Mineria 10%

【経営参入後】
テック社 60%
住友金属鉱山 25%
住友商事 5%
Empresa Nacional de Mineria 10%


投資予定額 : 約47億米ドル
主要投資内容 : 選鉱場や尾鉱ダムなど
生産開始予定 : 2021年
生産品目 : 銅精鉱・モリブデン精鉱
平均年間生産量(金属量) : 銅 約24万トン、その他モリブデン、銀
可採鉱量(金属量) : 銅 約620万トン
マインライフ : 約28年
採鉱法 : 露天掘り

 

QB2プロジェクト施設配置図:
左から積出港と海水脱塩設備、送電線(紫色の線)、パイプライン(水色は淡水、オレンジは銅精鉱)、QB銅鉱山設備(Mill:選鉱場、TMF:尾鉱ダム、Mine:採掘ピット)

 
以上


本件に関する問い合わせ先
住友商事株式会社 広報部 コミュニケーションチーム
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