2020年07月28日
HAX Tokyo Batch2オープニングイベント実施
住友商事がSOSV(※1)、SCSK(※2)と共同運営するアクセラレータープログラム(※3)「HAX Tokyo」は、第2期プログラム(Batch2)参加者の発表を目的としたオープニングイベントを7月10日にオンラインで開催しました。イベントでは、今回プログラムに採択された5組のスタートアップが発表され、それぞれが事業成長に向けた意気込みを語りました。
- SOSV:HAXの運営母体である米国のベンチャーキャピタル。
- SCSK:住友商事のグループ会社であるグローバルITサービスカンパニー。
- アクセラレータープログラム:革新的な技術やビジネスモデルを保有するスタートアップ企業に、新事業創出や製品開発に必要なノウハウの提供などを行い、成長を加速させる取り組み。
採択された5組のスタートアップは、以下のさまざまな特徴を持つ顔ぶれです。
- LexxPluss:倉庫向けのカスタマイズ性の高い安価な自動搬送ロボットを研究・販売
- Con-Tact :ヒトのような触覚をロボットに与え、産業用ロボットを器用にするセンサーを研究
- Zenco :遠隔操作を行うためのロボットアームシステムを開発
- CuboRex:農地などの不整地・悪路を走れる後付け型クローラーを研究・販売
- ORLIB:軽量・大容量の新電池を開発する東大発ベンチャー

HAXとは、ロボティクスやIoTなどのハードウェアに関連するスタートアップ企業向けの世界的な実績を誇るアクセラレータープログラムです。プログラムには、3つのステージがあり、参加者として採択されたスタートアップはそれぞれのステージを乗り越えながら事業成長に向けて試行錯誤を繰り返します。ステージ1は試作品の開発や量産に向けた準備などを中国・深センで行う「HAX Shenzhen」で、ステージ2は資金調達や市場開拓を米国・サンフランシスコで行う「HAX San Francisco」です。今回オンラインイベントを開催したHAX Tokyoは、「ステージ0」にあたり、シード期のスタートアップのビジネスアイデアやコア技術を確立することを目的としたものです。こうしたHAXの取り組みを通じて、日本のスタートアップのグローバルな展開を後押しし、成長支援に取り組んでいます。
昨年の第1期オープニングイベントは、東京・大手町にあるイノベーションラボ「MIRAI LAB PALETTE(ミライラボパレット)」で開催しましたが、今年は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、オンライン開催しました。これから3カ月間、9月末のDemo Day(成果報告会)に向け、全てのプログラムをオンライン上で実施します。
「大企業とスタートアップの関わり方」をメインテーマとした今回のイベントでは、HAX Tokyoのアドバイザーである慶應義塾大学の村井純元教授、田中浩也教授や、TomyKの鎌田富久代表など、スタートアップを支援する著名人らが参加し、HAX Tokyoおよび5組の採択スタートアップに応援のメッセージを送りました。

HAX Tokyoの運営に関わる住友商事新事業投資部の石川は、「コロナ禍の中、HAX Tokyoは無事Batch2を開始することができました。今回、プログラムは全てオンライン上で実施することになりました。初の試みではありますが、オンラインならではの良さを活かしながら、スタートアップの皆様がよりプロアクティブに活動できるようなプログラムにしていきたいと思います。私たちは、このHAX Tokyoから、既存の産業の概念を超えた新しい世界観を創造するビジネスモデルを産み出せると信じています。当社の事業部門のみならず、大企業の皆さまもご一緒にご参加いただける、オープンイノベーションに繋がるようなイベント等も予定しております。「既存事業で課題を抱えている」「新規事業を始めたいがきっかけがない」といった方は、是非(info@hax.tokyo)までお気軽にご連絡ください。」と語りました。
HAX Tokyoでは、ホームページやFacebook、Twitter、noteを通じて、HAXの活動やスタートアップを成功させるためのさまざまな情報を発信しています。
ここHAX Tokyoから日本を、世界を変えるようなアイデア・技術を持ったスタートアップが誕生する日もそう遠くはないかもしれません。引き続きHAX Tokyoにご注目ください。