2022年06月13日
現代アート作品のキュレーションサービスを当社に導入
住友商事は、5月16日に現代アートを本社に設置しました。当社出資先であり、アートプラットフォーム事業およびアートコンサル事業を展開するThe Chain Museum(ザ・チェーン・ミュージアム、以下TCM)がパートナーと設立した新会社KADOWSAN(カドウサン)のサービスを導入したものです。
KADOWSANは、アート・植物・家具の「可動産」を用いて、創造的な空間を提案します。例えば、利用者はアートを定額でレンタルし、施設の内装を彩ることが可能です。今回、当社意向を受けたTCMが、KADOWSANのサービスとして、現代アートのキュレーションを行いました。オフィス導入事例としては初となります。
当社は、現代アートを執務エリアに設置することで、作品自体の問いかけや社員同士の対話を通じて、社員の新たな発想や、自己理解・相互理解の深化を促します。

同日には、社内向けトークイベントを開催し、TCMの遠山社長が登壇。新入社員を含む社員約50人が参加しました。遠山社長は総合商社出身で、スマイルズを創業後、 Soup Stock Tokyo など数多くの事業を手掛けています。また、アーティストとして作品制作も手掛け、当社に導入された4作品のうち、3作品が遠山社長の作品です。
遠山社長は当社社員に向けて、「仕事は『自分事』であることが大事。自分が本当に何をやりたいのか、常に考えてほしい。その舞台として、総合商社はとてもふさわしい」と語りました。
トークイベントに参加した社員からは「コロナ禍でリモートワークが推進され、オフィスに来る動機は同僚と直接会話すること。執務エリアにアートが導入されることで、より社員とのコミュニケーションが活発になると思う」という声がありました。


導入されたアート作品



アートの力をビジネスに
トレンドの変化が激しく、不確実性が高まっている現代においては、既成概念にとらわれない、美意識や感性を軸としたアート思考をビジネスに取り入れる動きが広がっています。例えばイノベーションの創出には、課題解決だけでなく、個人の内面から沸き起こる動機に根差した問題提起が重要です。
当社はTCMを通じ、個人の内面的な動機に根差した発想や顧客の感性にアプローチした新たな価値を創出します。またアート事業を、当社の多様なポートフォリオにおけるコミュニケーションツールとして活用促進していきます。
すでに当社が手掛ける商業施設「テラスモール湘南」にて、TCMが企画・プロデュースしたアートイベント「テラスアート2022」を開催しており、当社グループのJ:COMは、法人向けアート作品配信サービス「Smart Art Frame」において、TCMがキュレーションした現代アートを活用しています。今後、さまざまな領域において、当社ステークホルダーとの提携を拡大する予定です。
「あなたは、どう思う?」から新たな出会いやビジネスを創出

デジタルマーケティング事業部 世一 麻恵
今回インストールされたのは、現代アート4作品。現代アートとは、鑑賞者が作品に対して創造的な思考を繰り返すことにより成立するもの、つまり「思考を楽しむもの」です。
ある日いきなり現れたアート作品は、オフィスという環境に刺激を与え、社員同士の対話の契機を作ります。また、各作品の問いかけは、鑑賞者の中に思考と発見を生み出すことでしょう。社内で多様な思考が交わることで、私たちはまだ見ぬ価値観に出会うことができるのです。この出会いは、時には新たな人間関係の構築に、また時には、新たなビジネスの創出に繋がるのではないでしょうか。
ぜひ、自分、そして周りの人に、「あなたは、どう思う?」と問いかけていただければ幸いです。