2022年11月22日

FemTech(フェムテック)展示会を開催~Diversity & Inclusionのさらなる加速に向けて~

住友商事グループには、性別や国籍の違いだけでなく、さまざまなライフスタイル、多様な価値観を持つ社員が在籍しています。ビジネスが多様化・高度化する中、変革期の世界で勝ち抜いていくために、当社グループは、Diversity & Inclusionを「価値創造、イノベーション、競争力の源泉」と位置づけ、D&Iを妨げるあらゆるバリアの撤廃を進め、知のミックスを活かして、ビジョンの実現を追求しています。

今般、D&Iのさらなる加速に向けた取り組みの一環として、ピンクリボン月間である10月に、住友商事本社でフェムテック展示会を開催しました。

FemTech(フェムテック)とは

フェムテックとは、Female(女性)とTechnology(テクノロジー)をかけあわせた造語で、生物学的女性の月経・妊活・妊娠・産後・更年期などの心身に関する課題を解決・緩和する製品やサービスを指します。女性の働き方が大きく見直されてきた一方、女性特有の健康課題に触れることはタブー視されてきましたが、女性活躍が進み、女性の健康が社会に与える影響が大きくなっている昨今、多方面において注目されている分野で今後市場規模の拡大も見込まれています。

展示会には男女問わず多くの社員が参加

展示会では、「あなたのタブーがワクワクに変わる日まで」をビジョンに掲げ、世界初のフェムテック専門オンラインストアの運営やフェムテック関連製品の開発、コンサルティング事業を行うfermata(フェルマータ)株式会社のサポートにより、多数のフェムテック製品を並べ、男女社員が足を運びました。女性のライフステージに合わせ、展示物を(1)月経(2)不妊・妊活(3)産中・産後(4)更年期の4カテゴリーに分け、女性がこれまで「仕方がない」と我慢してきた健康課題や、他人には相談しづらい悩みに寄り添う製品やサービスを紹介しました。

独自のテクノロジーにより快適に過ごせる超吸収型サニタリーショーツの紹介

男性来場者を増やすことを目的に、一部、男性不妊・EDなど男性特有の健康課題に寄り添う製品も並べ、女性だけ、男性だけで悩みを共有するのではなく、正しく知る、理解することで相互理解を深めることの大切さを提示しました。参加者を対象としたアンケートでは、96パーセントが満足と回答しており、「実際に商品を手に取る機会がなかったため、貴重な体験であった」「さまざまな選択肢があることが知れた」「自身の知らない女性の悩みや健康課題を認識できる貴重な機会であった」など、前向きな感想が寄せられました。中には、ビジネスとしてフェムテック市場を捉え、新規事業創出のヒントとして持ち帰った社員もいます。

産後の尿漏れ改善などに有効な、骨盤底筋を鍛えるプロダクトの紹介
展示会場には多数の社員が足を運びました

Diversity & Inclusionにおける女性活躍推進

住友商事は、厚生労働大臣から認定される「プラチナくるみん」(※1)や、優れた女性活躍推進企業に付与される「えるぼし」(※2)の2つ星に認定されており、2030年度までに、

  • 女性管理職比率を20パーセント以上とすること
  • 女性部長級比率を10パーセント以上とすること
  • 日本経済団体連合会が21年3月に公表した「2030年30%へのチャレンジ」に賛同し、女性取締役・監査役比率を30パーセント以上とすること

を掲げ、その実現に向けてさまざまな環境整備を行っています。フェムテックの啓発・展開なども通じ、多様なバックグラウンドを有する人材が、各々のフィールドで能力を最大限に発揮して、新たな価値や革新を生み出せるように、最重要の経営リソースである人材の育成・活躍推進に取り組みます。

  1. 子育てサポート企業の認定制度である「くるみん」よりもさらに両立支援の取り組みが進んでいる企業が一定の基準を満たす場合に厚生労働省から認定されるもの
  2. 「女性活躍推進法」に基づき厚生労働省が実施する、女性の活躍を推進している企業を認定する制度

人事厚生部ヘルスプランニングチーム 担当者の声

人事厚生部ヘルスプランニングチーム 担当者の声

本展示会を開催した目的は、フェムテックを通じて、女性が日々抱えている健康課題に対して新たな選択肢を提供するというものでした。

女性には、セルフケアの知識をつけ、自身の悩みを解決・緩和するきっかけにしてもらうことで、ワークエンゲージメントや生産性向上にも繋げ、男性には、職場の女性、家族やパートナーが感じている女性特有の困難に関する気付きの機会を提供できればと考えました。

女性の健康課題については、特に会社生活においては触れにくく、タブー視されてきましたが、女性の身体に実際に起こっていることを男女の垣根なく知ることは職場全体のヘルスリテラシー向上に繋がると考えています。

(人事厚生部ヘルスプランニングチーム/今井真弓)

■fermata株式会社概要

■fermata株式会社概要

会社名 fermata株式会社
代表 杉本 亜美奈
所在地 東京都港区六本木7丁目2−8 WHEREVER 3F
設立日 2019年10月23日
事業内容 フェムテック製品の輸入・販売、法人向けウェルネス関連の事業開発支援、セミナー・展示会開催、コンサルティング
ホームページ fermata for BUSINESS


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