2025年04月22日
住友商事株式会社

ベトナム大手IT企業FPT、SBIホールディングスと、AIソリューションを提供する合弁会社を設立

住友商事株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員 CEO:上野 真吾、以下「住友商事」)は、ベトナムの大手IT企業であるFPT Corporation(本社:ベトナムハノイ、以下「FPT」)およびSBIホールディングス株式会社(本社:東京都港区、以下「SBIホールディングス」)と合弁会社を設立し、AI活用に不可欠なGPU(画像処理半導体)計算リソースのクラウドベースでの貸し出しをはじめとした、AIソリューションサービスを提供します。

2023年のChatGPTの登場以降、生成AIを活用したサービスは世界中で急速に拡大しており、AI活用に不可欠なNVIDIA製のGPUなどの高度な計算基盤への需要が急速に高まっています。本合弁会社では、現在入手が困難なGPUサーバーを自社で保有し、企業や研究機関に対してGPUの計算リソースの貸し出しや、GPUに投入するデータのクレンジング、クライアント向け管理画面の開発などのソリューションサービスを展開していきます。

FPTは、世界30カ国でAIやソフトウェア開発、ITコンサルティングなどの事業を展開しているベトナムの大手IT企業で、NVIDIAのパートナー企業として、GPUを安定的に確保できる体制を有しています。また、ITエンジニアを育成する大学を運営し、安定的に人材を確保できることから、大規模で高品質なエンジニアリングサービスの提供が可能です。

SBIグループは金融サービス事業、資産運用事業、投資事業、暗号資産事業に加え、Web3関連をはじめとする先進的な分野に取り組む次世代事業などを展開しています。また、2020年にFPTと共同でITソフトウェアの開発を担う合弁会社を設立し、SBIグループ内企業向けにITソフトウェアの開発やグループ外の企業に対してもソフトウェアのパッケージ化およびBPOサービスの提供を行ってきました。

住友商事はデジタル事業を国内中心に50年以上展開しています。その中でコンサル、システム開発、データセンター、BPOなどの幅広いデジタル事業領域において国内外に事業を展開し、各地域でさまざまな事業者・顧客とのネットワークを構築・保有しています。

本件においては住友商事グループの事業基盤に加えて、SBIホールディングスの顧客基盤、FPTが持つAI、IT分野での知見を生かし、GPUリソース提供にとどまらず、デジタルインフラ基盤の強化や産業特化型のバーティカルなAIソリューションの事業開発にも取り組みます。これにより、AI産業のバリューチェーンを一気通貫で支え、日本のデジタル競争力の強化に貢献します。

住友商事はデジタル事業領域において、住友商事グループのデジタル事業群を中核に、提供機能や展開地域を拡大し、「APAC No.1のデジタル事業」を構築することを目指します。成長戦略実現に向け、コンサル、デジタル、グローバル機能を拡充し、強みである「システム・ネットワーク開発・運用」をさらに強化するとともに、住友商事の持つ広範な事業基盤による知見・顧客をフルに活用し、各産業のデジタルニーズを事業化するバーティカル事業にも取り組みます。

参考

4月25日に、AIの最新動向を紹介するイベントを開催し、その中で今回の合弁会社設立および本合弁会社が提供するサービスの概要などについても紹介します。

イベント名 FPT AI Factory Grand Release発表会
日程 2025年4月25日(金)
場所 ベルサール六本木

FPT概要

会社名 FPT Corporation
設立年 1988年
代表者 チュオン・ザー・ビン
事業内容 AIやソフトウェアの開発、ITコンサルティングなどのIT関連事業
売上 連結62兆8490億ベトナムドン(約389,664百万円)(2024年)
従業員数 連結54,687人(2024年12月時点)
ウェブサイト https://fpt.com/en

SBIホールディングス概要

会社名 SBIホールディングス株式会社
設立年 1999年
代表者 北尾 吉孝
事業内容 オンライン証券・銀行・保険などの金融サービスに加え、投資事業やシステム開発事業を展開
売上 連結1,210,504百万円(2024年度)
従業員数 連結18,523名(2024年12月時点)
ウェブサイト https://www.sbigroup.co.jp/

Top