グローバル事例
高まる電力需要、届けたい日本の技術
広報パーソン探訪記
2017年06月掲載
制作チーム登坂 祐哉
2013年入社。IT関連業務の担当部署から広報部制作チームに異動して1年半、当社コーポレートサイトを担当。平日は「生みの苦しみ」と格闘し、週末は趣味の釣りで「海の喜び」を満喫する日々を過ごしている。仕事、プライベート問わず大事にしているのはとにかく楽しむこと。「笑う門には福来る」が幼少期からのモットー。
世界中から注目されているインドネシア。経済成長率は毎年およそ5パーセントを誇り、GDP(国内総生産)はスペイン、メキシコに次ぎ世界第16位である(2017年4月時点)。一方、経済成長と継続的な人口増加に電力供給が追いつかず、急ピッチで電源開発が進められている。2015年時点で設置済み総発電容量は約5万5,000メガワットであり、そのうち地熱発電容量は約1,600メガワットと全体の2~3パーセントに留まっている。米国に次ぐ世界第2位の地熱エネルギー保有国インドネシアでは、いまだ眠っている2万9,000メガワットともいわれる地熱資源の活用が今後の課題である。
今回、インドネシアの電力事業に着目したメディア取材に同行し、同国の電力不足解消や生活環境向上に貢献する地熱発電所を記者と共に訪ねた。
人里離れたスマトラ島南端に位置する、ウルブル地熱発電所へ
地熱発電所は性質上、人口の少ない山岳地帯に建設されることが多い。今回の取材先、ウルブル地熱発電所も例外ではない。スマトラ島南端、ランプン州タンガムス県ウルブル郡に位置し、最寄りのバンダルランプン空港から車で3時間半。道中はジャカルタ市内とは全く異なった街並みで、大通りから一本横道に入ると、整然とした田園風景と、南国を感じさせる青々とした広葉樹林に囲まれ、そこが常夏の国インドネシアであることが思い出される。
野を越え山を越え、ようやくたどり着いたのがウルブル地熱発電所で、現在1~4号機が稼働し、電力供給先であるランプン州地域における総発電容量の約4分の1を担っている。インドネシア政府が推進する地熱発電推進計画の一つに位置付けられていることからも、このプロジェクトへの期待の高さがうかがえる。当社の地熱発電プロジェクトへの関わり方はさまざまであるが、ウルブル地熱発電所においては商務ならびに技術上のコーディネーションを担当している。
地中に潜む大きな可能性を探る
発電の現場に迫る
電力不足を解消し、生活環境の向上に貢献する
(おまけ)グルメ探訪記
キーワード
- エネルギートランスフォーメーショングループ
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