2018年03月07日
住友商事株式会社
タイPTTグローバルケミカル、クラレとのブタジエン誘導品事業に関する合弁契約締結について
住友商事株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役 社長執行役員CEO:中村邦晴、以下「住友商事」)は、PTT Global Chemical Public Company Ltd.(以下 PTTGC)および株式会社クラレ(本社:東京都千代田区、社長:伊藤正明、以下「クラレ」)、と共同で、タイにおけるブタジエン誘導品(注1)の製造販売事業(以下「本事業」)に関する詳細検討を進め、このたび合弁契約を締結しました。
3社は、2016年9月よりタイのラヨン県マプタプット、石油化学コンプレックス内のヘマラ イースタン工業団地を候補地として、高耐熱性ポリアミド樹脂PA9T〔(注2)生産能力13千トン〕、水素添加スチレン系熱可塑性エラストマーHSBC〔(注3)生産能力16千トン〕の製造販売事業に関する詳細事業化調査を進めてきました。今回の合弁契約締結を受け、関係当局への申請手続きを開始するとともに、最終投資判断や合弁会社の詳細内容について検討を進めます。
本事業において、主な原料となるブタジエンは、同工業団地内のPTTGCから供給を受ける予定です。PTTグループから競争力ある原料および付帯設備の供給を受け、クラレが有する当該製品の製造技術、販売マーケティングノウハウと住友商事のマーケティングチャネルを組み合わせることにより、競争力ある事業が期待できます。
住友商事は、石油化学品分野におけるグローバルベースのトレードビジネスに加えて、競争力ある製造事業を推進することで、石油化学品事業の総合的な拡大を目指します。
(注1)ブタジエン誘導品
ブタジエン(基礎化学原料の一つ)から、化学反応によって生成される石油化学製品。
(注2)高耐熱性ポリアミド樹脂PA9T
ポリアミド系スーパーエンジニアリング・プラスチック。低吸水性、高耐熱性、高耐薬品性および寸法精度に優れた特長があり、電気・電子部品や自動車部品へその用途を広げている。
(注3) 水素添加スチレン系熱可塑性エラストマーHSBC
広い温度範囲でゴムのような弾性を示す一方で、加熱することでプラスチックのように成形できる素材。耐熱性・耐候性・耐薬品性に優れ、高い電気絶縁性を保有する。配合を変えることで、自動車部品、電器部品、日用品や医療器具など幅広い用途がある。
■合弁契約の概要 | |
会社名 | 未定 |
本社所在地 | 未定 |
代表者 | 未定 |
事業内容 | ブタジエン誘導品の製造販売 |
資本金 | 未定 |
設立年月日 | 未定 |
出資比率 | 株式会社クラレ:53.3パーセント(※) PTT Global Chemical Public Company Ltd.:33.4パーセント 住友商事株式会社:13.3パーセント(※) (※)合弁会社に出資するために設立する持株会社を通じた間接保有持分 |
■住友商事のマテリアリティ(重要課題)
住友商事グループは『社会とともに持続的に成長するための6つのマテリアリティ(重要課題)』を、事業戦略の策定や個々のビジネスの意思決定プロセスにおける重要な要素と位置付け、事業活動を通じて課題を解決することで持続的な成長を図っていきます。本事業は、特に「地球環境との共生」と「地域と産業の発展への貢献」に資する事業です。

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