2021年10月08日

『2021世界平和経済人会議ひろしま』へ当社社長が登壇

9月8日、『2021世界平和経済人会議ひろしま』のパネルディスカッションへ、当社社長の兵頭誠之が参加しました。

『世界平和経済人会議ひろしま』は、広島県が2013年から開催しています。同会議では、ビジネスと平和構築のあり方との関係を見つめ直し、ビジネスの前提となる「国際平和」の重要性を共有することで、経済界からの具体的な貢献につなげることを目的にしています。

今や各国政府に安全保障上の深刻なリスクと認識されるようになった気候変動に対して、日本および海外の産業界はどう対応するのか。将来に向けた新技術の活用や事業モデルの構築などについて、当社社長の兵頭を含む5人のパネリストが議論しました。

兵頭は、ディスカッションの中で次のような意見を述べました。「産業革命以降、人類が続けてきた化石燃料を燃やして大量のCO2を大気に開放することがCost Freeだった時代は終わった。これからはCO2の排出削減に真剣に取り組まなければならない。但し、地球との共生という壮大なテーマに世界全体で取り組むためには、SDGsにおける"No one left behind(誰ひとり取り残さない)"という考え方が非常に重要。先進国の価値観だけで脱炭素化に向けた整備を進めると国家間の格差が生じる懸念があり、相互支援の仕組みを構築するなど、視野を広く持ちしっかりと議論していかなければならない。特に人類の繁栄や経済活動において必要不可欠なエネルギーについては、それぞれの国の事情に合った形のポートフォリオで安定的な供給システムを構築していくことが肝要。また、エネルギーの需要サイドのコントロールも重要であり、社会インフラ全体の効率化、省エネ社会への改革を進める必要がある。今後は政府と民間企業が連携して、これらの仕組みづくりやビジネスモデルの構築に総合的に取り組むべき。2050年までには住友商事が関与する経済圏でのカーボンニュートラル化を達成するよう努力を重ねていきたい」

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、オンラインで参加
当社は2021年4月に「エネルギーイノベーション・イニシアチブ」を設立。水素・グリーン電力・蓄電・森林などの分野で事業開発を推進し、“脱炭素、循環型エネルギーシステム”の構築を通じて、カーボンニュートラル社会の実現に貢献する。(写真:ニュージーランドの森林事業)


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