2021年12月02日

フォーアールエナジーと日産自動車が「令和3年度気候変動アクション環境大臣表彰」を受賞

住友商事は、日産自動車との合弁会社であるフォーアールエナジー(4R)を通じ、電気自動車(EV)の使用済バッテリーのリユース事業に取り組んでいます。このたび、4Rは、日産自動車と共に、環境省主催の「令和3年度気候変動アクション環境大臣表彰」を開発・製品部門で受賞しました。

同表彰は、「気候変動の緩和」および「気候変動への適応」に、顕著な功績のあった個人または団体をたたえるもので、2021年11月22日に環境省から受賞者が公表されました。12月8日には、東京ビッグサイトにおいて表彰式と受賞者フォーラムが開催される予定です。

日産自動車は、2010年に初のグローバルな量産型EV「日産リーフ」を発売して以降、EVの普及を通じたゼロ・エミッション社会の実現を目指し、電動車両と電動化技術の普及促進を図る一方で、同じ2010年に4Rを設立し、低炭素循環型社会に向けたさまざまな価値創造に取り組んできました。今回の受賞は、4Rと日産自動車が共同で推進してきた「電気自動車普及によるCO2削減、及び、日本電動化アクション"ブルー・スイッチ"活動」(※)によるCO2削減に向けた活動が高く評価されたものです。

当社は、脱炭素・循環型エネルギーシステムによるカーボンニュートラル社会の実現を⽬指し、新中期経営計画「SHIFT 2023」におけるサステナビリティ経営の中核的な取組みの一つとして、21年4月に「エネルギーイノベーション・イニシアチブ(EII)」を発足させました。4Rは、EIIが掲げる「新たな電力・エネルギーサービスの拡大」に寄与する中核事業です。

日本政府は、「2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする」というゼロ・エミッションの方針を打ち出していますが、これを実現するためには、EVの普及と電力のグリーン化を同時に推進しなければなりません。当社は4Rと共同で、同社のリユース蓄電池を活用した大型蓄電事業の社会実装に向けた取り組みを加速化し、再生可能エネルギーの不安定な電力を補い安定化することで、電力のグリーン化に向けた取り組みを促進し拡大していきます。また、EVと再生可能エネルギーの同時普及によって相乗的にCO2を削減するビジネスモデルを国内外で展開し、循環型社会の実現に貢献していきます。

  • ブルー・スイッチとは、全国の自治体・企業・大学などの教育・研究機関との協働により、EVを活用し日本が抱える地球温暖化や災害対策等の課題を解決するための活動、日本電動化アクションです。2018年より日産自動車が推進するもので、本活動におけるパートナーとの連携は21年11月に150件に到達しました。4Rによる充電アシスト用再利用電池の提供など、EVのライフサイクルを通じたCO2排出量削減のアイデアも数多く実践されています。


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