昆虫由来代替タンパク質製造企業・Nutrition Technologiesとの戦略ビジネスパートナーシップ締結について

住友商事は、マレーシアで昆虫由来の代替タンパク質などを製造するスタートアップ企業、Nutrition Technologies（ニュートリション・テクノロジーズ、以下「NT」）と戦略ビジネスパートナーシップを締結しました。今後、日本における独占販売代理店として同社製品の市場開拓および高付加価値製品の開発を加速させ、世界の安定的・持続的な食料生産や循環型経済の形成に貢献していきます。

東南アジアの温暖な気候を生かして循環型社会の形成に取り組む

国内外での実証実験により安全な高付加価値製品の開発を本格化

住友商事は、2022年10月にNTへの出資を行い、様々な協業検討を進めてきました。今般、NTと戦略ビジネスパートナーシップを締結し、日本での独占販売店として、既存事業の知見やネットワークを生かしながら国内で更なる市場開拓を進めていきます。現在は、供給不足・価格高騰が懸念されているカタクチイワシなどの養食魚用飼料（魚粉）の一部をBSFに置き換え、養殖魚やエビに与える実証実験を国内外で行っておりますが、更に取り組みを加速させ、十分に安全性および機能性を検証の上、今年度中に製品の提供を開始することを目指します。また、将来的には加工過程で生成されるオイルを利用した化粧品や化学品などの分野においても開発に取り組み、2030年までに日本市場において、年間約3万トンの昆虫由来代替タンパクおよびオイルの取り扱いを目指します。住友商事は、循環型経済を通じてサステナブルに自給自足する世界を創造することをビジョンに掲げるNTを戦略パートナーとして、同社への追加出資も視野に入れつつ、限りある資源の有効活用および循環型社会の形成に取り組んでいきます。