2025年04月25日
住友金属鉱山株式会社
住友商事株式会社
チリ共和国ケブラダ・ブランカ銅鉱山開発プロジェクトのプロジェクトファイナンスにおける完工条件を達成
住友金属鉱山株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:松本 伸弘、以下「住友金属鉱山」)と住友商事株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員 CEO:上野 真吾、以下「住友商事」)が、カナダの資源メジャー企業テック・リソーシズ(Teck Resources Limited、本社:カナダ ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市、以下「テック・リソーシズ」)とチリ共和国において共同で推進しているケブラダ・ブランカ銅鉱山の開発プロジェクト(以下、「QB2プロジェクト」)について、本プロジェクトのために組成したプロジェクトファイナンス契約で定められた生産指標やコストなどの財務完工の条件を全て達成しましたのでお知らせいたします。
本プロジェクトファイナンス契約は株式会社国際協力銀行をはじめとした各国政府系銀行や、株式会社三井住友銀行、株式会社みずほ銀行、株式会社三菱UFJ銀行をはじめとした民間金融機関と締結した、総額2,500百万米ドルの協調融資貸付契約です。住友金属鉱山および住友商事は、テック・リソーシズと共にこの契約に基づいて銀行団に対し権益比率に応じた完工までの債務保証(完工保証)を行ってきましたが、今回の財務完工の達成により、この完工保証は終了しました。
ケブラダ・ブランカ銅鉱山は、マインライフ27年(2023年時点)と長期にわたる操業を見込み、今後4年間の年間銅生産量としては23万~31万トン(銅量)を見込んでいます。また、1,500キロメートル離れたサンチャゴ市内の統合オペレーションセンターから重機の遠隔監視・遠隔操作が可能な体制とするなど、最新の技術を取り入れた運営がされています。
住友金属鉱山は長期ビジョンにおいて銅権益生産量30万トン/年を目標としており、このたびのプロジェクトファイナンスの完工は、目標達成に向けた大きな足掛かりとなります。
住友商事は、QB2プロジェクトの運営に参画し、再生可能エネルギーやEVの普及にあたり必要不可欠な資源である銅の安定供給に加え、周辺地域での雇用やビジネス機会創出など、地域経済の発展に貢献するべく、パートナーと共に尽力してまいります。

ケブラダ・ブランカ(Quebrada Blanca)銅鉱山概要

位置 | チリ共和国タラパカ州 チリ北部 (サンチャゴ市から1,500キロメートル、イキケ市の南東240キロメートル 標高4,400メートル) |
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出資比率 | 住友金属鉱山25パーセント、住友商事5パーセント、テック・リソーシズ60パーセント、コデルコ10パーセント |
可採鉱量 | 銅 約7百万トン |
資源量 | 銅 約29百万トン ※参入時(2019年)銅量 約18百万トン |
マインライフ | 約27年(可採鉱量分のみ) ※2023年時点 |
2025年~2028年までの年間生産量(含有金属量) | 銅23万~31万トン、その他モリブデン、銀 |
採掘方法 | 露天掘り |
選鉱操業 | 浮遊選鉱により銅およびモリブデン精鉱を産出 |
QB2プロジェクト施設配置図 | 左から積出港と海水脱塩設備、送電線(紫色の線)、パイプライン(水色は淡水、オレンジは銅精鉱)、ケブラダ・ブランカ銅鉱山設備(Mill:選鉱場、TMF:尾鉱ダム、Mine:採掘ピット) |

関連トピックス:
チリ共和国 Quebrada Blanca (ケブラダ・ブランカ)銅鉱山開発プロジェクトの 開山式について