大学生向けウェビナー「第4次産業革命」

INDONESIA

インドネシア住友商事では、大学と連携し、
「第4次産業革命」をテーマに、物流に焦点を当てた
オンラインセミナーを学生向けに開催しました。

第4次産業革命(インダストリー・レボリューション4.0)とは?

「インダストリー・レボリューション4.0とは、従来の産業にデジタル技術とインターネットを融合させることにより、産業生産活動全般を包括的に変革することです。」(アンゲラ・メルケル ドイツ連邦共和国首相の2014年OECD会議での演説より)

インドネシアの大学生の間では、第4次産業革命が、将来自分の仕事にどのような影響を及ぼすのか、まだ不安があるようです。インドネシア住友商事では、すでにインダストリー4.0のデジタル技術を用いた業務改革に乗り出しています。例えば、財務省発行の週間税率表に基づいて為替レートレポートを作成するためにRPAを用いており、またIoT、AI、CCTV(インドネシア税関も、CCTVを使って入出庫監視を行っています)も活用しています。さらに、リアルタイムでの在庫追跡システムを駆使し、電子タグを利用した無線通信識別システム(RFID)による輸送業者の位置情報の把握もおこなっています。
そこで、私たちの体験を紹介し、企業の実務を知ってもらうことで、第4次産業革命の概要を説明するウェビナーを、物流業務に焦点を当てて開催することにしました。開催にあたっては物流・輸送分野専門の単科大学であるITLトリサクティ大学と協力し、当日は大学生だけでなく卒業生や教師も参加しました。

変化の時代を生き抜くために大事なことは

「第4次産業革命:経営と物流業務への影響」と題したウェビナーの講師は、スルヤ・ラーマン(役員兼物流部長)、パーヒーヤセンタ・ギンティン(物流部)が務め、ITLトリサクティ大学のシスカ・シララフィ氏も、講師として参加しました。
ウェビナーの受講者は462人、講義に続く質疑応答セッションでは、参加者から次々と感想や質問が寄せられ、このテーマに対する関心の高さがうかがわれました。
学生の出した様々な質問から、人間の関与を必要とする仕事が今後も十分にあるのかという点が深く懸念されていること、また第4次産業革命に対して、企業はどの程度準備が整っているのかという点についても不安に感じていることがわかりました。
講師は、産業革命に対する準備はできても、これを避けることはできないことを説明するとともに、人間の能力にはAIなどのテクノロジーが簡単に取って代わることの出来ない側面、例えば感性や判断力があることを強調しました。ただし、今後の変化に対応していくためには、ITに関する情報を常に最新に保つ必要があること、さらに仕事の能力だけでなく態度を向上させることも、今日の労働環境において重要な点だということを指摘しました。私たちは、リーダーシップ能力を深化させる必要があり、それと併せて改善の努力を続けることによって、高度人材として地域社会や世界に、より多くの貢献をできるようになるということも、学生に伝えました。

この活動を通して学んだこと

このウェビナーを通して、社会、特に学術部門と共有できる技術や経験を有する社員が、当社には多数いることがわかりました。
またこのウェビナーは、住友商事グループを紹介する良い機会にもなりました。住友商事の歴史、事業、事業運営方法を紹介し、教育プログラムを介した社会貢献などについて紹介することができました。
これからも様々なテーマで社員が講師を務めるウェビナーを企画し、教育プログラムを通じて社会に貢献していきます。

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