日越の懸け橋となる
次世代人材を育てる

VIETNAM

ベトナム住友商事では、ハノイ貿易大学が企画する
「課題解決型学習(PBL)プログラム」に参加し、
同校の学生がビジネス現場で使用する
実践的な日本語を学ぶための支援を行っています。

日本について学びを進める
ベトナム人学生をサポート

日本は、ベトナムにおける主要な外国投資国です。また、ベトナムに進出した日系企業は2,000社を超え、なお増加傾向にあります。同様に、日系企業との合弁や業務提携を行うベトナム企業の数も増えています。こうした背景から、ベトナムの若者が職場でイキイキと働く上で、日本語は重要なスキルになっています。実際、日本語学習者はこの20年間で17倍以上に急増しています。

ベトナム住友商事が2019年より参画しているハノイ貿易大学の「課題解決型学習プログラム(Project Based Learning, 以下PBL)」は、大学卒業後に日系企業への就職を目指す3年生と4年生を対象としたプログラムです。彼らの社会人としてのスキルを養うと同時に、日系企業に対する理解を深めてもらうことを目的としています。

プログラムは、ワークショップ形式で約3〜4週間おきに1回、全3フェーズで構成されます。

第1フェーズでは、ハノイ市に拠点を置く日系企業の代表者が講師を務め、会社紹介を交えた講演をおこないます。

第2フェーズでは、学生が実際に企業を訪問します。講師の引率のもと現場を視察し、理解を深めてもらいます。

最終回となる第3フェーズでは、リサーチの時間を設けた上で、日系企業について学んだことや企業のプロジェクトに対する自身の意見について、学生にプレゼンテーションをしてもらいます。

23年は、タンロン工業団地における製造DXサービスを紹介しました。各回40人ほどの学生が出席し、ベトナム住商とタンロン工業団地からは合計6人の社員が事務局および講師として参加しました。

タンロン工業団地社員による講義

自国の未来について考えるきっかけ

参加した大学生からは、次のような反応がありました。

「住友商事グループの活動や製造DXサービスについてたくさん学ぶことができました。将来は社会の一員となり、住友商事が手掛けているビジネスに関わってみたいです。」

「製造DXサービスがベトナム人の生活に変化をもたらすことは間違いないでしょう。住友商事がこれからさまざまなプロジェクトで成功を収めることを願っています。」

また、ハノイ貿易大学日本語学部学部長からもコメントをいただきました。

「本校の学生たちは今回のPBLを通じ、住友商事の事業について学び、課題に関する研究を行い、日本語でレポートを書き、プレゼンテーションを通じて住友商事が直面するさまざまな課題に対する解決策を提案することができました。
住友商事からいただいた講義は、学生たちの日本語能力を向上させるだけでなく、実際のビジネスに対する理解を深める貴重な機会になったと思います。心より感謝申し上げます。」

参加社員にも新たな刺激と学び

活動を通して、学生に対する貢献のみならず、参加した社員自身が新たな発見や学びを得る機会にもなっています。

「今回の講義テーマは【タンロン工業団地・製造DXで取り組むサービスをベトナム国内で展開するための施策・課題】でした。大学4年生の5チームがテーマに沿った発表を行い、異なる観点(販売先・必要なサービス機能・社内オペレーション高度化・マーケティング施策など)でプレゼン発表・資料まですべて日本語でアイデアを提案いただきました。自信を持った発表やサービスへの鋭い指摘、建設的な提案など、一部は実際に検討の参考となるような意見をいただけました。また高い日本語能力を持ち、かつ英語もできる方が多く、将来当社で共に働く学生がいるかもしれないと思いました。」

  • 向井 裕太 デジタル戦略推進部、タンロン工業団地出向

活動履歴

2023年度 タンロン工業団地 製造DXサービス

2022年度 タンロン工業団地 屋根置き太陽光発電事業

2021年度 北ハノイスマートシティ開発プロジェクト

2020年度 Dragon Logistics物流事業

2019年度 ベトナム住友商事

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