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野菜づくりで学ぶ、
食と農の営み
- 「園庭菜園プロジェクト」

BRAZIL

ブラジル住友商事はアグリビジネスの知見を活かし、
社会的に恵まれない子どもたちを対象とした
野菜の栽培体験を提供しました。

継続的な変化をもたらす支援を

CEIイルマ・イルデフランカ保育園は、ブラジル・サンパウロ州東端の社会的に恵まれない地域にある公立保育園です。通園する子どもたちの多くが貧困家庭出身であることから、ブラジル住友商事の100SEEDチームは同園を支援対象に選びました。これまでさまざまな団体への寄付を行ってきた私たちですが、今回は一度限りの寄付に終わらせず、継続的な変化をもたらすような取り組みができないかと考えました。そこで立ち上げたのが、園庭で子どもたちと一緒に野菜を育てる「菜園プロジェクト」です。

CEIイルマ・イルデフランカ保育園はサンパウロの当社オフィスから約1時間半の距離にあります。プロジェクトの実施にあたり、まずニーズの聴取と園内設備を把握するため、同園を事前訪問しました。その中で、子どもたちが自然に強い関心を持っていることが分かり、園内に菜園に適した広い敷地があることも確認しました。ブラジル住友商事の社員はアグリビジネスに携わってきた経験から、栽培や土壌に関する知識が豊富です。栽培に必要な土と種を用意し、自身で野菜を育て、収穫物を食べてもらうことで、子どもたちの食農教育につなげるとともに、地域の貧困家庭の生計向上にも貢献できると考えました。

種のまき方を教える社員

体験と交流を通して学ぶ

最初のイベントは夏休み直前の 2022年度の最終登園日に開催。当日は次年度の通園手続きに来た保護者の姿も見られました。今回のイベントは午前と午後、各3時間ずつの2部構成で、社員12名が半々に分かれて実施しました。各部には2歳〜6歳の子どもたち約100人が参加してくれました。イベントでは菜園活動に入る前の導入として、植物の一生を知ってもらうための寸劇を披露しました。劇は「植物を育てる庭師」をテーマとした観客参加型で、手作りの衣装を着た社員が子どもたちと対話しながら進行するスタイル。子どもたちはみんな前のめりで、社員が質問を投げかけるたび、元気いっぱいに答えてくれました。

劇の後は、いよいよ菜園活動をスタート。今回はオフィス付近にある日本食レストランから魚を運ぶための大きな箱を譲ってもらい、プランターとして再利用しました。私たちは前もってプランターに適量の土を入れ、子どもたちに種まきや水やりのお手伝いをしてもらいました。子どもたちは予想以上に作業に夢中になり、泥だらけのずぶ濡れで大はしゃぎに!熱中するあまり、帰宅時間になっても残って遊びたがったほどでした。私たちはそんな子供たちに、自宅でもこの授業を続けられるよう、豆の種を入れたポットを一人ひとりに渡しました。

種まき後の手は泥だらけ!

私たちは野菜の育ち具合を確認するため、その後も何回か同園を訪れ、3ヶ月後に収穫に出向きました。収穫した野菜については、外部の協力により収穫袋を用意することができたので、子どもたちに袋に詰めて自宅に持って帰ってもらいました。今回の菜園活動ではパセリ、チャイブ、コリアンダー、トマトといったさまざまな野菜を収穫しましたが、一番人気が高かったのはトマトでした。一方で、パセリなどのハーブ系の野菜は食べたことがないという声が多かったので、家に帰ってぜひ食べてみるよう勧めました。

収穫間近の野菜が並ぶ菜園

ブラジル住友商事が用意したプレゼントを掲げる子どもたち

子どもたちに新たな可能性を届ける

ブラジル住友商事の100SEEDチームは「教育」を正規の教科教育より広義に捉えており、環境教育、社会教育、メンタルヘルス、言語、文化、芸術、音楽、コミュニケーションなど多方面を対象としています。今回私たちが教科書通りの食農教育ではなく、寸劇を用いて対話を楽しみながら学べる体験型のプログラムを実施したのはそのためです。社会貢献活動に必要なのは、ほんの少しの時間と労力ですが、その効果は計り知れません。2024年も子どもたちの可能性を広げるイベントを開催していきます。

  • タイス・ナカシマ 経理・税務・財務部
  • レジーナ・エイシマ インフラ部

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