低所得層の子どもたちに向けた
読書コーチングの運営
(韓国住友商事)
SOUTH KOREA
韓国住友商事は、ソウル・東大門区での、
低所得層の家庭に向けた読書コーチングの運営への協力を通じて、
明日を担う子どもたちの教育を支援しています。
本を通じて、未来をひらく
韓国住友商事が支援する「読書コーチング」プログラム
韓国ソウル市・東大門区で、子どもたちの学びを支えるプロジェクトが進められています。
韓国住友商事が支援する「読書コーチング」プログラムは、低所得層世帯の小中学生を対象に、読書を通じて自ら考え、言葉にする力を育む活動です。地域との長年のつながりを基盤に、教育支援の新しい形を模索しています。
地域との絆から始まった教育支援
韓国住友商事が東大門区と関わりを持ち始めたのは、2019年のことです。東大門区の清涼里洞(チョンニャンニドン)地区は低所得世帯の多い地域で、社員が年1回、インスタントラーメンやキムチを貧困家庭に届ける支援活動を続けてきました。取り組みを通じて築いてきた行政や社会福祉団体との信頼関係をベースに、100SEED活動の一環として教育分野に特化した支援である「読書コーチング」プログラムへの支援が2023年から始まりました。
このプログラムは、東大門区の行政・読書コーチングの専門家・専門サイトを運営する企業が連携して委員会方式で運営しています。読書コーチングの先生が、「青少年必読の100冊」をセレクトし、専用サイトに公開。子どもたちは毎月、100冊の中から読みたい本を選んで申請すると、紙の書籍ないし電子書籍が届けられ、読後は感想文を提出します。コーチングの先生は、必要に応じて感想文の書き方などをメールでアドバイス。感想文を提出した子どもには、感想文に対するフィードバックのほか、約1,000円分の商品券が贈られる仕組みです。2024年には延べ179件の感想文が提出され67万円相当の商品券を進呈しました。2025年度も小中学生25名がプログラムに参画しています。韓国住友商事は年間予算の半分を寄付し、活動の継続を支えています。
日韓をつなぐ新しい“学び”のかたちへ
子どもたちに、継続的な読書習慣を形成し、学ぶ喜びや自己効力感の向上、夢を描く機会を提供する本活動。行政をはじめとする関係者からも持続的な支援を強く要望されています。
一方で、現状では活動の様子は主に書面で確認しているため、韓国住商の担当者や社員が子どもたちがどんな本を選び、どんな感想を書いているのかをリアルに知る機会は限られています。
活動を寄付で終わらせない。これからの挑戦は、社員を巻き込み、子どもたちとの交流の機会をいかに設けるかにあります。来年度以降、読書コーチングに関するオンラインでの交流のあり方を検討していくほか、韓国住商ならではの貢献の形も模索しています。
例えば、韓国住商では、日本のIPコンテンツを韓国に展開する事業開発にも新たに取り組んでいます。その強みを生かし、社員が日本語を教えたり、日本のコンテンツを紹介するといった、教育支援と文化交流を組み合わせた新しい展開も将来的には視野に入れています。日本の文化や歴史を伝えることが子どもたちにとって大切な学びとなり、日本や商社の仕事に興味を持ってもらうことで、将来、この活動を通じて育った子どもたちが住友商事を志す日が来るかもしれません。
従業員の声
見守る距離を縮めて、社員が参画する活動へ
社員は本業が忙しく、新たに活動に巻き込んでいくことは容易ではありません。しかし、これまでの全社員による必須参加型から、希望者による選択参加型に変更された2025年度にもインスタントラーメンやキムチの配布活動には、約8割の社員が参画しており、「寄付だけではなく、自分も社会貢献に携わっている実感を得たい」という気持ちは多くの社員が持っています。それをどう形にしていくかが、CSRの担当者としての腕の見せ所です。
やるべきことはまだまだたくさんあります。種をまき、芽が出るまでに時間がかかりますが、10年、20年と息長く続けて、社会貢献の根を深く張っていきたいと思っています。
教育を通じて未来をつくる——その思いは、韓国の地でも息づき、確実な歩みが進められています。
韓国住友商事 経営支援本部 経営企画・インフラチーム
朴承民、李政勲


