中東・アフリカ総支配人メッセージ


地政学的変化とエネルギートランジションの進展が世界の産業構造を大きく変える中、2022年4月に発足した中東・アフリカ住友商事グループは注目される中東そしてアフリカ地域とともに持続可能な成長を実現することを目指し、新たな戦略的展開を加速させています。

中東地域は、従来の石油・ガス供給の中心地としての役割に加え、各国が水素・再生可能エネルギー・カーボンクレジット市場の拡充を進め、脱炭素社会の実現に向けたエネルギー転換の最前線に立っています。また、MENA地域全体では人口、経済(GDP)、エネルギー消費量の観点においてASEANと並ぶ規模に成長しています。インフラ開発や都市化の進展が経済成長を支え、内需の拡大が市場の新たな機会を生み出しています。
アフリカについては人口が2022年の約14億人から2030年には約17億人、2050年には約25億人へと急増し世界人口の25%を占めると予測されており、21世紀中盤以降はアフリカが世界の成長エンジンとなるでしょう。デジタル金融、ヘルステック、農業技術の進化を通じたリープフロッグ型の発展が加速し、世界経済のフロンティアとして注目されています。

中東・アフリカ住友商事グループは、近隣の欧州地域やCIS地域、アジア地域とも緊密に連携しながら、揺るぎない住友の事業精神と価値観のもと、地域特性を踏まえ、地域特有の社会的課題やニーズに応えていくことで、持続的な成長を実現します。
鋼管・自動車流通・インフラといった成長の土台となる既存の事業基盤を拡充し、「エナジートランジション」「農業・食料」「DX」の切り口も加え、地域社会とともに成長し、持続可能な未来を共創するパートナーとしての役割を果たしていきます。

中東・アフリカ総支配人
辛島 裕

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