2018年10月24日

中国・清華大学における冠講座で、会長の中村邦晴が講演

9月20日に会長の中村が、中国屈指の総合大学である清華大学で講演を行いました。

講演には、清華大学の修士・博士課程の学生やOB、研修を受けている地方政府幹部、近隣にある北京大学からは、住友商事中国交換留学生奨学金で一年間の留学を終えて帰国したばかりの2人の学生が参加しました。「サステナブルな企業経営とは」と題し、はじめに中国の学生になじみの薄い「総合商社」のビジネス形態について、歴史的背景も踏まえて解説しました。その後、中村が自身のビジネスパーソンとしての経験や、困難に向き合ったエピソードなども織り交ぜながら、来年には創立100周年を迎えるグローバル企業の経営者としての想いを語りました。

当社は、2007年から10年間にわたり清華大学と共同研究を実施し、その一環として毎年春・秋の2回、冠講座を開催してきました。第1期は「グローバルリーダーシップ論」、第2期は「良い組織とは」をテーマに置いた、日本を代表する企業経営者を講師に招いての講演は、毎回200人前後の参加者が集まる人気の講座となっています。

会場となった清華大学の本部大講堂には、学内外から総勢約200人が集まった

中村の講演は、第3期11年目以降の継続を決めた記念として実施したものです。第3期のテーマは「サステナブルな経営とは」です。国連における持続可能な開発目標(SDGs)の合意や、気候変動問題のパリ協定以降、持続可能性に対する関心は世界中で高まっています。今後ますます企業のグローバル活動が広がる中、日中が共に考えるにふさわしいテーマとして、清華大学との間で決定しました。

当社はこの冠講座を通じ、多くの中国人学生が日本の企業やビジネスに関する理解を深め、将来日本との交流の懸け橋として活躍されることを願い、今後も運営を継続していきます。

60分の講演の後、所定の時間を超えて熱心な質疑応答が行われた
北京大学の邱さん(写真右)と李さんから「住友の自利利他公私一如の考え方、社会への貢献、社会責任を積極的に担う企業精神に深く感動しました」「サステナビリティに関する内容は特に記憶に残りました。現在の中国はまさに汚染問題に直面していて、住友の理念や経験を理解し、実践することができるなら、乗り切る方法が見つけられるでしょう」とコメントが寄せられた
講演の前に行った大学幹部との面談では、長年の貢献に対する感謝と、今後のさらなる関係強化への期待が寄せられた


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