2021年08月02日

松竹映画100周年記念作品『キネマの神様』8月6日全国ロードショー

—カットとカットのあいだに神様が宿っている。映画の神様が…—

映画を愛する主人公ゴウの半生を描いた、愛と友情、そして家族の物語、映画『キネマの神様』。住友商事が製作に参加し、当社グループの住商モンブランやフェイラーも劇中の衣装や小道具に協力しています。松竹映画100周年記念作品の本作は、ダブル主演の予定だった志村けんの逝去、撮影の長期中断など、新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けましたが、ついに8月6日、全国で公開されます。

©2021「キネマの神様」製作委員会
1920年に松竹キネマ合名社が設立、そして蒲田撮影所が開所。2020年、松竹映画は100周年を迎えた(写真提供:松竹株式会社)

原作は、数々の文学賞を受賞した原田マハの同名作品ですが、筆者自身の家族をモデルとした自伝的小説でもあります。映画化するなら山田洋次監督にお願いしたいという筆者の長年の強い思いを山田監督が受け止め、監督独自の解釈も盛り込まれた形で、映画化されました。壊れかけた家族が映画を通じて再生していく原作のストーリーは残しながらも、山田監督が修業時代を過ごした日本映画全盛期の時代をオリジナルで追加し、さらに山田作品ならではのくすっと笑えるコミカルなやりとりが加わったことで、全く新しい『キネマの神様』が生まれました。

ダブル主演を務めるのは志村けんの遺志を継ぐ沢田研二と、誰もがその実力を認める俳優・菅田将暉。さらに日本を代表する女優・宮本信子と若手人気女優・永野芽郁など記念すべき作品にふさわしい豪華なキャストが集結しました。物語は映画製作への熱い想いを持って夢を追いかける主人公ゴウが、助監督時代と約50年後の現在を行き来する形で展開します。タバコの煙や食堂の香りが伝わってきそうな1950~60年代のシーンは、往年の名画をオマージュした世界観ですが、それもそのはず山田監督自身が当時一緒に働いていた仲間たちと語り合いながら、撮影所のシーンを思い起こし脚本にまとめたそうです。

©2021「キネマの神様」製作委員会

ラストシーンには、だれもが憧れる映画の世界ならではの奇跡が起きます。

本作は、これから100年の映画界へ引き継ぐバトンになってほしいという希望が込められた作品です。ぜひ劇場でご覧ください。

©2021「キネマの神様」製作委員会


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