2022年06月06日

「なみえアートプロジェクト『なみえの記憶・なみえの未来』」に参加しました

住友商事は、一般社団法人NoMAラボが主催する「なみえアートプロジェクト『なみえの記憶・なみえの未来』」(以下、「本プロジェクト」)に参加し、5月10日に第1弾アートの除幕式を行いました。

除幕式には、浪江町の住民の方々にも参加いただきました(写真:浪江町提供)

本プロジェクトは、東日本大震災および福島第一原子力発電所事故の被害を受け、復興に向けたまちづくりを推進する福島県浪江町(以下、「浪江町」)にて、屋外アートを町じゅうに掲出することで、住民の方々が残したい町の記憶を紡ぎ、今後実現したい町の姿を共有することを目指すものです。

第一弾アートのテーマは、残したい「なみえの記憶」と、実現したい「なみえの未来」について、住民の方々に話し合っていただき、決定しました。アートの制作は、『異彩を、放て。』をミッションに、知的障がいのある作家が描いたアート作品を社会に送り出し、福祉を起点に新たな文化を創り出している株式会社ヘラルボニーのアーティストに制作していただくことで、浪江町を誰もが自分らしく、異彩を放てる町にしたいという想いが込められています。

なみえの記憶

・テーマ 「十日市」
・アーティスト 日吉雅治(アトリエやっほぅ!!)
浪江町提供

「十日市(とおかいち)」は、明治6年、出羽神社(現・浪江神社)の例大祭に始まり、旧暦10月10日を中日(なかび)として三日間、収穫を終えた人々が豊年を祝い、冬に向けて生活用品をそろえるために開いたものです。

十日市の中心だった新町通りには多くの露店が立ち並び、身動きが取れないほどの人出でにぎわいを見せました。昭和の時代にはサーカスまでやってきたほどの地域の一大イベントでした。そんな町の皆さんの記憶に鮮明に残っている楽しい思い出をアートにしました。

なみえの未来

・テーマ 「水素でつくるなみえ」
・アーティスト 青木玲子(unico)
浪江町提供

浪江町で、水素をはじめとする再生可能エネルギーによって創りたいのは、無機質で機械的な町ではなく、自然豊かで多くの子供たちが楽しく遊んでいる町です。

新しいエネルギーによって、古き良き浪江町と楽しい暮らしを取り戻す。そんな町の皆さんの願いをアートにしました。


住友商事は、2021年1月に浪江町と「水素の利活用及びまちづくりに関する連携協定書」を締結し、「なみえ水素まつり」の開催など、浪江町を起点とした水素エネルギーの普及・啓発活動を行ってきました。本プロジェクトは、アートを起点として水素社会のイメージを福島県内外に発信するだけでなく、住民の方々との対話を通して得たまちづくりや水素エネルギー利活用に関するニーズや生の声を将来の事業検討に生かすことを目的として、参加したものです。今後も、多様な取り組みを通して、浪江町における水素エネルギーの普及・啓発およびにぎわいのあるまちづくりに貢献していきます。


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