2023年05月31日
消費地近接型物流施設「SOSiLA柏」および「NEWNO・SOSiLA高槻」の竣工について
住友商事が開発を推進する消費地近接型物流施設SOSiLA(ソシラ)シリーズの「SOSiLA柏」(千葉県柏市)および「NEWNO・SOSiLA高槻」(大阪府高槻市)が、竣工を迎えました。近年、Eコマース市場の拡大により物流施設の需要が高まる一方、配送トラック・ドライバー、庫内就労者の不足が社会問題となっています。当社は、こうしたサプライチェーンにおける社会課題を解決すべく「人と社会をつなぐ物流施設」をテーマにSOSiLAシリーズを展開し、消費地に近接したラストワンマイル(※1)対応の物流施設開発を進めています。
- 物流施設からエンドユーザーまで商品を運ぶ配送の最後の区間
SOSiLA柏/都心部へのアクセスとラストワンマイル配送に適した好立地
SOSiLA柏は、地上4階建て、延床面積約8万2千平方メートルのマルチテナント型物流施設です。常磐高速道「柏IC」から車で1分、また国道16号線の目の前に立地しており、都心部および広域にもアクセス可能であると同時に、千葉県柏市の人口密集エリアに位置し、ラストワンマイル配送が可能な好立地です。
また、近年開発が著しいつくばエクスプレスの柏たなか駅、柏の葉キャンパス駅から車で10分圏内であり、庫内就労者にとっても利便性の高い環境が整っています。本物件ではSDGs目標10「人や国の不平等をなくそう」への貢献も意識し、共用ラウンジの柱装飾には株式会社ヘラルボニー(※2)のアート作品を起用しました。これは物流施設としては初の取り組みとなり、アート作品の導入による就労環境の改善効果に期待しています。
- 「異彩を、放て。」をミッションに、福祉を起点に新たな文化の創出を目指す福祉実験ユニット。国内外の主に知的障害のある作家とアートライセンス契約を結び、2,000点を超えるアートデータを軸に、福祉領域の拡張を見据えた多様な事業を展開


「未来の物流の在り方」を考えながら物流施設開発を推進

物流施設事業部 開発第三チーム 間瀬 和典
2021年に入社以降、物流施設事業部にて不動産開発・運営業務に従事。現在はSOSiLA柏の主担当として同施設の開発に注力している。
SOSiLA柏は常磐道「柏IC」および国道16号線の結節点に立地しており、東京都心から埼玉~千葉方面まで配送網を構築することができる点が強みです。本物件の立地は国内物流の要衝ともいえ、関東全域をカバーできる一大拠点としてさまざまな需要が見込めるため開発を決めました。
SOSiLAシリーズは「未来の物流の在り方を創造する」をコンセプトに、開発予定の物件を含めて現在27物件に拡大しています。当社は、オフィスビル・商業施設・分譲マンションにつぐ不動産事業の第4の柱として、今後は首都圏・関西圏のみならず地方圏への進出も推進し、市場ニーズを捉えた更なる物件開発を推進していきます。
NEWNO・SOSiLA高槻/SMFLみらいパートナーズ株式会社との共同開発案件
NEWNO・SOSiLA高槻は、地上4階建て(倉庫3階)、延床面積約2万9千平方メートルのマルチテナント型物流施設です。新名神・名神高速道路「高槻IC」から車で15分、名神高速道路「茨木IC」から約25分に立地し、人口が多い高槻市内にあることから従業員確保においても優れた立地となっています。
また、施設内には桜を眺望できるテラスデッキを設置、女性用トイレにはパウダールームを併設するなど、庫内従業員の労働環境に配慮した施設となっています。
当社のグループ会社である三井住友ファイナンス&リース株式会社の子会社であるSMFLみらいパートナーズ株式会社との初の共同開発案件であり、大手物流企業である三井倉庫株式会社と1棟一括の賃貸借契約を締結済みです。

物流施設開発の醍醐味はダイナミックさと現場感

物流施設事業部 大阪開発チーム 川村 梨英
2020年に入社以来、物流施設の用地取得・PJ開発に従事。現在は西日本エリアを担当し、関西圏・中国地方のPJ開発に注力中。
物流施設開発の面白さはダイナミックさと現場感です。1万坪を超える延床面積の規模の案件を自分の力で推進していくことができるのは物流施設特有の醍醐味だと思います。私は西日本エリアの担当でしたので、東は滋賀県から西は九州まで日々現場を飛び回っています。自分が土地の選定から携わった案件が無事竣工し、テナント様にご入居いただいて日本の物流を支えている姿をみると大きな達成感を感じます。
高槻は周辺に競合物件が多いエリアでしたので、他物件との差別化を図るために社内で議論と検討を重ね、天井の高さや床荷重のグレードを一般的な倉庫よりも上げる等の工夫を行いました。結果、テナント様のニーズに合致し、満床竣工を迎えることができました。
当社の物流施設事業
当社は、オフィスビル・商業施設・分譲マンションと並び、物流不動産を不動産事業の「第4の柱」として位置付け、「人と社会をつなぐ物流施設」の実現を目指して全国で「SOSiLA」シリーズの開発を進めています。SOSiLAシリーズでは、「SOSiLA柏」、「NEWNO・SOSiLA高槻」を含めて計17棟の物流施設が竣工しており、竣工予定物件を合わせると総延床面積は約148万平方メートル(約44万坪)超、資産規模は約3,900億円(※3)となっています。
2023年には、首都圏に位置する「SOSiLA厚木金田」(神奈川県厚木市)、中国地方では初の地方案件となる「SOSiLA岡山南」(岡山県岡山市)の着工、「(仮称)SOSiLA厚木飯山」(神奈川県厚木市)の竣工をそれぞれ予定しています。また、2007年に竣工した「SOSiLA習志野茜浜Ⅱ」では、SOSiLAシリーズとして初めて大規模改修を行うなど、既存施設のバリューアップも進めていきます。
- 自社資産に限らず、当社が投資するファンドの保有資産なども含む。開発物件は完成時の資産規模を指す

SOSiLA紹介ムービー
SOSiLA柏 物件概要
住所 | 千葉県柏市 |
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交通 | つくばエクスプレス 柏たなか駅 車6分/柏の葉キャンパス駅 車7分 |
交通 | つくばエクスプレス 柏たなか駅 車6分/柏の葉キャンパス駅 車7分 |
アクセス | 常磐自動車道「柏IC」(800メートル、車で約1分) |
アクセス | 常磐自動車道「柏IC」(800メートル、車で約1分) |
延床面積 | 約8万2,000平方メートル(約2万4,800坪) |
竣工年月 | 2023年5月30日 |
SOSiLA高槻 物件概要
住所 | 大阪府高槻市 |
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交通 | 阪急京都線 高槻市駅 バス12分 / JR京都線 高槻駅 バス14分 |
交通 | 阪急京都線 高槻市駅 バス12分 JR京都線 高槻駅 バス14分 |
アクセス | 新名神・名神高速道路「高槻IC」(4.8キロメートル、車で約15分)/ 名神高速道路「茨木IC」(6.8キロメートル、車で約25分) |
アクセス | 新名神・名神高速道路「高槻IC」(4.8キロメートル、車で約15分) 名神高速道路「茨木IC」(6.8キロメートル、車で約25分) |
延床面積 | 約2万9,000平方メートル(約8,800坪) |
竣工年月 | 2023年5月31日 |