2023年12月18日

ベトナム中部クアンチ省における工業団地の販売開始~ベトナムのさらなる発展に貢献~

住友商事株式会社は、Amata City Bien Hoa JSC(以下「ACBH」)およびVietnam Singapore Industrial Park JV Co., Ltd.(以下「VSIP」)と、ベトナム中部クアンチ省における工業団地(以下「クアンチ工業団地」)の販売を開始しました。

ベトナムは、2023年第3四半期のGDP成長率が5パーセントを超え、経済成長を続けています。多くの国や地域との自由貿易協定・経済連携協定の締結を通じて貿易自由化の恩恵を受けており、今後も製造業を中心とした企業の進出が期待されます。一方で、中部のクアンチ省は外国の投資が進んでおらず、さらなる経済発展に向けて同地域への外国企業誘致が課題となっています。ベトナム政府は、国土の均衡的な発展を目指すなかで、ハノイ市やホーチミン市一帯にとどまらず、中部ベトナムの投資環境整備にも注力しており、クアンチ省の開発がベトナム全体のさらなる発展の鍵のひとつと捉えています。

■地図

クアンチ工業団地は、ベトナム中部都市フエの中心部から北西に約50キロメートル、車で約1時間のクアンチ省南部ハイラン県に位置しています。ベトナム中部は、ベトナム・ラオス・タイ・ミャンマーとインドシナ半島を横断する「東西経済回廊」の東の起点であり、空港や貿易港などの物流インフラが充実しています。また、人材を確保しやすく、企業を誘致する下地が整っていることから、今後の製造業の進出が期待できます。クアンチ工業団地は、約100ヘクタールを開発予定であり、2023年12月15日に地鎮祭を行いました。

住友商事は、1997年にタンロン工業団地設立以来、第二タンロン工業団地(2006年)、第三タンロン工業団地(2015年)とハノイ近郊で3つの工業団地を開発・運営を手掛けており、2023年12月現在、3社合計で開発面積1,000ha超、入居企業は240社、従業員数は約9万人に上ります。今後もベトナムにおける工業団地ビジネスの知見を活かしながら、パートナー二社とともに本工業団地への製造業の誘致を通じて、中部ベトナム・クアンチ省における工業化や経済の発展、雇用創出に貢献していきます。

地鎮祭の写真(左から3人目が当社・福田繁夫海外工業団地部長)
クアンチ工業団地の風景

クアンチ工業団地概要

(1)事業主体 QUANG TRI DEVELOPMENT CONSORTIUM CO., LTD.
(2)出資比率 住友商事株式会社 20パーセント
Vietnam Singapore Industrial Park JV Co., Ltd. 60パーセント
Amata City Bien Hoa JSC 20パーセント
(3)所在地 ベトナム クアンチ省 ハイラン県
(フエ中心部から約50キロメートル/車で約1時間)
(4)開発面積 約100ヘクタール(Phase 1)
(5)着工 2024年(予定)

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