水不足に直面する学校に水を届ける
- 「プレイポンプ」
SOUTH AFRICA
南アフリカでは多くの学校が深刻な水不足で、生徒の健康や出席率に影響が及んでいます。この状況に対応するため、アフリカ住友商事は地元のNPOラウンドアバウトソリューションズと協働し、地方の学校への「プレイポンプ」の設置を進めています。


「プレイポンプ」とは?
プレイポンプとは、回転遊具の一種で、生徒がこの遊具で遊ぶと、地下水が地表に汲み上げられる仕組みになっています。つまり水を供給するだけでなく、校内の遊具として二重に機能することもできる、生徒の健康や福祉にとって重要な設備なのです。
プレイポンプは、南アフリカのある農家の人が、「学校で水を利用できるよう手助けしたい、何か革新的な方法はないだろうか」と考えて、発明したものです。今では、全国に1000台を超えるプレイポンプが設置されています。1996年に初めて設置されて以来、20年以上を経過した今でも、使用され続けています。

プレイポンプの仕組み

プレイポンプで遊ぶ子供たち(ンカバング小学校にて)
水という贈り物を学校に届けるために
これまでにアフリカ住友商事は、長年水不足に悩んでいた南アフリカの4つの学校のために、プレイポンプを設置する資金を提供しました。
私たちのもとには、これらの学校からの心からの感謝のメッセージが届いています。「プレイポンプのおかげで十分な飲み水を確保でき、基本的な衛生管理を行えるうえ、食事の用意もできるようになり、大変うれしく、ほっとしています」とのことです。
更に1校の校長先生からは、次のような感謝の言葉を頂きました。「絶妙のタイミングで水問題の解決を助けて頂き、本当にありがとうございました。住友商事からの、素晴らしい水のギフトにとても感謝しています」
DPモロト特別学校を訪ねて
新型コロナウイルス感染症の流行による制約のためしばらく移動できなかった私たちは、2024年8月、ようやく北西州にあるDPモロト特別学校を訪れることができました。プレイポンプの設置記念式典を行い、プレイポンプの水で耕している畑のために農機具と野菜の苗木を贈りました。また、学習者や教師と一緒に、提供した野菜の苗木の植え付けを行うことができました。



活動を更に広げて
私たちは水不足に苦しむより多くの子供たちの助けとなるように、プレイポンプの設置だけでなくメンテナンスにも取り組んでいます。
活動の記録
- 2020年5月:
- D.L. ジャンセン小学校(北ケープ州)にプレイポンプを設置
- 2020年12月:
- ンカバング小学校(北西州)にプレイポンプを設置
- 2022年4月:
- マンデレーニCP(カレッジ・プレパラトリー)スクール(クワズール・ナタール州)にプレイポンプを設置
- 2024年3月:
- DPモロト特別学校(北西州)にプレイポンプを設置