バランスのとれた事業ポートフォリオの維持・強化
特定の分野・地域にアセットを集中させると、事業環境の変化や投資先国のカントリーリスクの顕在化などによって、多大な損失を被るリスクがあります。
当社は有限な経営資源の効率的配分を進める一方で、事業ポートフォリオの過度な集中を避けることが経営の安定を保つ上で重要だと考え、さまざまな分野・地域でビジネスを展開しながら、バランスのとれた事業ポートフォリオの構築に努めてきました。分野別では、資源分野からの利益に過度に依存せず非資源分野をバランスよく強化し、地域別でも、国内・先進国・新興国の利益バランスを保つことで、多様な収益構造を構築しています。
BBBO2014においてもこの方針に変わりはなく、引き続きバランスのとれた事業ポートフォリオを維持しながら、収益基盤の拡大に取り組んでいます。
リスクアセットとリスクバッファーの均衡の維持
当社は1998年よりリスク・リターン経営*を導入し、最大損失可能性額であるリスクアセットとリスクバッファーである株主資本の均衡を維持することを経営の基本としています。これは、万が一全てのリスクが同時に顕在化した場合でも、その損失を株主資本で吸収することで会社を存続させるという考え方によるものです。
資源・エネルギー開発や製造業への参画などに代表されるビジネスモデルの高度化により、当社のリスクアセットは増加する傾向にありますが、これを適切にコントロールするとともに、当期利益の積み上げによるリスクバッファーの増強に取り組むことで、リスクアセットとリスクバッファーの均衡を維持しています。