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2023.10.1
Business
自動車の未来の可能性を追求するモビリティサービス事業
この記事は2025年9月に公開された内容です
新しい時代に対応した新しい事業を生み出す
住友商事はこれまで、部品・本体製造から販売、アフターサービスまで、自動車産業のほぼ全ての領域に関わってきました。自動車産業は現在、電気化、IT化の大きな流れの中で、かつてない激動の時代に入りました。
当社は、この事業領域でこれまで以上の価値を提供していくために、グループ会社である住友三井オートサービス(SMAS)などの事業基盤を活用し、パートナー企業と積極的に連携しながら、新しい時代に対応した事業の創出を図っています。SMASは、グループ保有管理台数約108万台、取引先数約22万という国内トップクラスの自動車リース基盤を有し、EVワンストップサービスの他、車両管理のDX化につながる質の高い総合車両管理サービスを提供しています。当社は、リチウムイオン電池の再利用事業に取り組むフォーアールエナジー(4R)といったEV関連の事業基盤も有しています。その資産、経験、ノウハウをベースとし、(1)シェアリングビジネス(2)コネクテッドプロジェクト(3)完全自動運転(4)EV事業の4つの領域で新規事業を模索しています。
スタートアップとの連携が進むシェアリングビジネス
シェアリングビジネスの領域では、2017年より日本のスタートアップ企業であるアキッパに出資参画しております。同社は月極駐車場の未契約区画や個人宅の車庫・空き地・商業施設など空いている場所を時間貸し駐車場として簡単に貸し出せ、ドライバーはWebまたはアプリから事前予約・事前決済して利用できる駐車場のシェアリングサービスを提供しています。全国に常時5万件以上予約できる駐車場を確保しており、さまざまな用途での車移動時に利用されています。
また、同社のサービスと住友商事グループ内のさまざまな事業との連携も実現しています。例えば、SMASでは、法人顧客向けに保有する駐車場の空き時間をシェアする提案をしています。ケーブルテレビのJCOMでは、営業・工事車両を駐車する際にアキッパのサービスを活用しています。当社は同社とともにシェアリングエコノミーのさらなる発展と新たなモビリティサービスの創出に取り組んでいきます。
住友商事グループの理念を体現する事業領域
人による運転操作を一切必要としない完全自動運転の実現を目指す領域でも、研究機関やベンチャー企業などとの連携が進んでいます。将来的には、自動運転車を導入し新しいリース事業のモデルをつくるなど、長期的なビジョンに基づく研究・開発が加速していきます。
アンテナを張り最新の情報をキャッチして、スピーディに多様なパートナーと協業して、新しいビジネスを生み出していく。そんな事業スタイルは、住友商事グループが掲げる「目指すべき企業像」である「常に変化を先取りして新たな価値を創造し、広く社会に貢献するグローバルな企業グループを目指します」に合致します。住友商事グループにおける最も先進的な領域の一つであるモビリティサービス事業の挑戦は続きます。