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2025.11.25
Culture
初期配属確約の「WILL選考」一期生。入社後半年間を振り返って、どうだった?
2025年度入社の新卒採用から新たにスタートした、初期配属を確約する「WILL選考」。自分の「やりたいこと」を軸に部署を選び入社できるこの制度で、住友商事(以下、住商)に入社した第1期生は、入社から半年が経過した今、どんな日々を過ごしているのでしょうか。今回は、WILL選考で入社した1年目社員2名に、従来通りの採用制度である「OPEN選考」で入社した広報部社員がインタビュー。同期同士の和やかな対話から浮かび上がってきたのは、想像以上の裁量と、確かな手応えでした。
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食料SBU 食品・食糧ユニット
市川 悠人2025年入社。WILL選考で食料部門を志望し入社。現在は事業会社である住商フーズの主管業務に携わりながら、陸上養殖などの新規事業検討にも参加。学生時代は北海道の大学で水産学を専攻し、サーモン養殖の研究に従事。1年間のノルウェー留学も経験。
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エネルギー・イノベーション・
イニシアティブSBU 水素事業ユニット藤森 眞莉香
2025年入社。WILL選考でエネルギー部門を志望し入社。マレーシアでの水素事業開発を担当し、現地パートナーとの事業化検討に従事する。英語会議のファシリテーションや契約書読解などに取り組む。学生時代は大学院で、アンモニアの電解合成について研究。
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広報部
西原 翼2025年入社。OPEN選考で入社し、広報部に所属。マーケティングコミュニケーションチームで取材対応業務に携わり、社内の営業担当者と記者をつなぐ役割を担う。学生時代は10年間ハンドボールに打ち込み、現在も社会人チームで活動中。
教えてください! WILL選考を選んだ理由は?
西原 早速ですが、2人がWILL選考を受けようと決めた理由を教えてください。
藤森 エネルギーのクリーン化は小学生の頃からの夢で、東日本大震災をきっかけに「クリーンエネルギーを普及させたい」と思うようになりました。次第に、せっかくなら誰もやったことのないビジネスに挑戦したいと、「水素をつくって、運んで、使う」まで、バリューチェーン全体を構築するという夢を描くようになったんです。水素バリューチェーンの構築には需要と供給の同時立ち上げが不可欠で、それができるのは商社だと考えていました。そんな中でWILL選考を見つけたことが、住商を選んだ最も大きな理由です。WILL選考がなければ、今ここにいなかったかもしれません。
市川 私は北海道の大学で6年間、水産学を専攻して養殖の研究をしていたので、食に携わりたい想いがありました。他の商社の初期配属確約型の選考は、資源やITなど一部の部門に限られていましたが、住商は食料部門でも募集があり、それが決め手になりました。住商なら、商社の強みを生かした新規事業開拓や他社との事業連携などを通じて、食の未来に貢献できるはず。そんな想いで応募しました。
ちなみに私は、魚を食べるのも見るのも釣るのも大好きなんです。おいしい魚をみんなに食べてもらいたい。シンプルですが、それが私の原動力です。
西原 2人とも、専門性を生かせる分野で働きたいという強い想いがあったんですね。初期配属が確約されることに対して、期待と同時に不安もありましたか?
市川 期待の方が圧倒的に大きかったです。食料部門への配属が確定しているので、どんな商材を扱うことになっても「食」に携われる。それが何より心強かったですね。
藤森 私は内定後に、エネルギー・イノベーション・イニシアティブ(以下、EII)のSBU(事業本部/※1)長と一対一で話す機会がありました。「本当に水素事業部門に行けるのでしょうか?」と率直に尋ねると、「もちろんです。水素事業ユニットで一緒に働きましょう」とはっきり言っていただけたんです。挑戦しがいがある水素ビジネスを住商で取り組む喜びと覚悟が生まれました。
もう一つ、選考中はバイタリティあふれる女性社員の方々を目にする機会が多かったことも、私にとっては外せないポイントとなりました。1次面接で「結婚や出産など、ライフステージの変化と商社でのキャリア、どうすれば両立できますか?」と女性の面接官に質問したら、「自分の希望や今後のプランを、上司にどんどん伝えてください。私もそうしています」と力強く言ってくれたんです。意見が言いやすい環境なのだと安心しました。
※1 Strategic Business Unitの略。戦略的事業単位。住商では、戦略を一とする事業群をグループ化したものを指す。
入社後半年が経過した今、何を感じている?
西原 WILL選考の結果、市川さんは食料SBU、藤森さんはEII SBUに配属されましたが、現在の担当業務を教えてください。
市川 事業会社である住商フーズの主管業務がメインです。住商フーズでは、商材としてさまざまな食品を扱っていて、それらの取引の拡大をサポートするのが私の役割です。
藤森 私はマレーシア サラワク州を起点に、水素やアンモニアのバリューチェーンを開発する事業に携わっています。複合的な領域であるため、市場環境の調査、ファイナンスの知識、英語のスキル、契約書の読み方など、勉強することが山積みなのを日々痛感しています。
西原 入社して半年が経ちましたが、業務内容や働き方は想像通りですか?
市川 いい意味で裏切られました。1年目は指示された作業をこなすことが多いのかなと思っていたのですが、入社3カ月を過ぎた頃から「自分で考えて進めてください」と言われるようになって。先日も事業会社のプロジェクトで、プロジェクトマネージャー的な立場として、スケジュール管理や関係者との連携を任されたばかりです。常に一歩先の成果を求められるため、成長を実感できる機会がいっぱいありますね。
藤森 私も同じ気持ちです。研修期間後の初業務が、マレーシア州政府の方のアテンドでした。先輩と入念に準備して会議を終えた後、駐在員の方から「ありがとう」と言っていただいた時は達成感を感じました。また、留学経験もないのに英語の会議でファシリテーターを担当したこともあり、この時は先輩方のフォローで何とか乗り切ることができました。来月は、マレーシアへの1週間の出張が控えています。自分の意見を発信したら、どんどん仕事を任せてもらえるからうれしいです。
西原 半年間でそんなに。それはやりがいを感じますね!
業務の中で、これまでの専門性は生かされている?
西原 ところで、これまでに2人が培った専門性は、業務の中でどれくらい生かされていますか?
市川 かなり生かされていると思います。先日も、陸上養殖の新規事業を検討している隣のユニットから「市川、力を貸してくれ」と声をかけてもらって、陸上養殖を手がけるベンチャー企業の方との打ち合わせに参加しました。私は陸上養殖の全体像を把握していることが強みなので、「この魚種の場合、水温と水質をこのくらいに保てば、何カ月でこれくらいのサイズの魚に育ちます」といった踏み込んだ論点まで、相手に伝えることができたと思います。自分が好きな分野だから、つい夢中で話してしまいました。
藤森 私の場合、「水素の輸送時は−253℃まで冷却する」といった理系のバックグラウンドの知識があることが、日々の業務や議論の場で助けになっています。
加えて心がけているのは、「新人ならではの視点」を大切にすることです。この前も打ち合わせの場で、「水素の輸出に加え、マレーシアに水素を必要とする企業を誘致するのはどうでしょう?」と提案したことがありました。水素事業の開発は、まだ誰もやったことがない未知の分野です。だからこそ、常識にとらわれない視点を忘れずにいたいと思っています。
これからWILL選考に挑戦してみたいみなさんへ
西原 WILL選考で入社した2人の話を聞いてきて、自分のWILL(意志)をブレずに持っていることの自信が言葉の端々から伝わってきました。最後に、これからWILL選考を受ける就活生にメッセージをお願いします。
市川 WILL選考は一般的なOPEN選考と比較すると、自身の将来を自ら考え、主体的に選択できる機会になると思います。「○○までに○○をやりたい」といった具体的な目標を立てることは簡単ではありませんが、私自身は自分が本当にやりたいことを言語化して1本の軸を持つことが、自分自身を俯瞰して見つめるとても良い機会になりました。もし入社後にギャップを感じたとしても、自分の中に「これがあるから頑張れる」という芯の強さがあれば、迷わず前進する力になります。
藤森 入社前に会社側と自分とのマッチングを図れるのは、WILL選考の一番の価値だと思います。選考では、相手へのリスペクトは持ちつつも、ぜひ「自分はこれがやりたいです!」というあなたのWILLを、素直に、率直な言葉でぶつけてみてください。私も等身大の自分のままで選考を受けました。住商は、それを受け止めてくれる器の広さがある会社ですよ。
西原 2人の話を聞いて、WILL選考は「やりたいこと」を軸にキャリアをスタートできる制度であることを、あらためて実感しました。私自身はOPEN選考で入社しましたが、2人の成長を間近で見て、同期としてとても刺激になりました。ありがとうございました!
住友商事では採用ページやインスタグラム、社員訪問のプラットフォームも用意しています。実際の仕事の内容を見た上で、WILL選考での応募をぜひ検討してみてください。